echo / 菊地和歌子
21cm×29.7cm 64P
再入荷しました。
様々な仕事を手掛けながら、ライフワークとして「雪」の写真を撮り続けている写真家、菊地和歌子による写真集。
以下、作家ステイトメント:
私が育った場所は東北の田舎町。
町を照らす灯りは少なく、
月や星が出ない日は闇が深くなり、
夜がやって来るのがこわかった。
冬になると雪が大地を覆い、
辺り一面白い世界へと変えて行く。
夜でも空が明るい。
まるで別世界に来てしまったかのようで
不思議でずっと眺めていた。
その頃の自分に導かれるように、2008年から8年間に及ぶ
「echo」シリーズの撮影が始まった
白いベールに包まれ、自分以外何も見えなくなるほど視界が奪われる時がある。
ここは現実なのか、心の中の世界を見ているのか、その狭間をさまよいながら歩く。
意識を集中させると色んな息吹の音が聞こえてきて
それに呼応しながら写真を撮っていると
心の余計なものが削ぎ落とされていく。
まるで子供の時に、
見えていた世界に触れているような
昔を懐かしむ、やさしい時間がそこにあった。
再入荷しました。
様々な仕事を手掛けながら、ライフワークとして「雪」の写真を撮り続けている写真家、菊地和歌子による写真集。
以下、作家ステイトメント:
私が育った場所は東北の田舎町。
町を照らす灯りは少なく、
月や星が出ない日は闇が深くなり、
夜がやって来るのがこわかった。
冬になると雪が大地を覆い、
辺り一面白い世界へと変えて行く。
夜でも空が明るい。
まるで別世界に来てしまったかのようで
不思議でずっと眺めていた。
その頃の自分に導かれるように、2008年から8年間に及ぶ
「echo」シリーズの撮影が始まった
白いベールに包まれ、自分以外何も見えなくなるほど視界が奪われる時がある。
ここは現実なのか、心の中の世界を見ているのか、その狭間をさまよいながら歩く。
意識を集中させると色んな息吹の音が聞こえてきて
それに呼応しながら写真を撮っていると
心の余計なものが削ぎ落とされていく。
まるで子供の時に、
見えていた世界に触れているような
昔を懐かしむ、やさしい時間がそこにあった。