SUMO JUDO / Ari Marcopoulos

SUMO JUDO / Ari Marcopoulos

販売価格: 5,500(税込)

商品詳細

20cm×15cm 64P

オランダ出身、アメリカを拠点に活動するフォトグラファー、アリ・マルコポロス(Ari Marcopoulos)の作品集。

14代目九重親方(元大関・千代大海)が務める相撲部屋「九重部屋」を2013年に、京都大学の体育館で柔道の練習をする学生たちを2023年に撮影したシリーズを収録。


グラフィティやスケートボードの写真で最も有名なアーティストであるアリ・マルコプロスは、その視覚的なセンスと技術的な創意工夫に匹敵する感性と技術を持ち、特にフォトジェニックな被写体に惹かれてきた。アーティストや音楽家、あるいはウジェーヌ・アジェが「プチ・メティエ」と呼ぶような現代社会の小さな仕事をする人々など、何らかの形で世間の注目を集める人々の仕事ぶりを記録してきた。マルコプロスの写真家としての洞察力は、2013年と2023年の2度にわたる東京と京都の旅で撮影された本書のポートレートシリーズに顕著に表れている。被写体たちは若く、撮影される状況も非公式であるにもかかわらず、どの人物も自己肯定感と開放感をもってカメラの視線に応えている。これは、写真家と被写体の間に急速に築かれた信頼関係、そしてより一般的には、アスリートやパフォーマーに共通する「見られること」への慣れを反映している。

柔道も相撲も、人から人へと戦略的にエネルギーを伝達するものであるように、アリ・マルコプロスの写真も、同じような相互的なダイナミックさを示している。練習とパフォーマンスの区別は重要ではなく、ビジョン、知性、スキルは、アートやイメージといった言葉で取り締まられる従来の境界線をはるかに超えたところに見出すことができるのだ。