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きみの世界をつつむひかり(あるいは国家)について / 一之瀬ちひろ
商品詳細
18.4cm×27cm 128P
200部限定
サイン、エディションナンバー入り
再入荷しました。
写真家、一之瀬ちひろによる作品集。
一之瀬は、前作『日常と憲法』(2016)の制作をきっかけに、今生きている日々を写真に写しながら、関りを断つことのできない国家や憲法について考えてきました。本作も、その延長線上にあり、日々の記録と思考が綴じられています。生きることについて、「個」と「公」の関係について、静かに語りかけてくるような1冊です。
___
私が本作で試みたことのひとつは、日常の中に光の粒子のように拡がるある種の知覚をすくいとろうとすることでした。ほとんどの場合私たちは、自分自身の周囲を包み込んでいる光を意識することはありませんが、写真はそれを意識化してくれるように思います。同じように写真を使って、ふだんは意識にのぼってこないとらえがたいものを知覚できるものとしてあらわすことができるのでは、と考えたのです。
もう一つの試みは、この作品を通じて私たちの生が大きな歴史へと収束されていくことへのささやかな抵抗を表明することでした。私たちの生はみな公的で国家的な歴史を構成する部分ではありますが、それぞれの毎日は壊れやすく混乱していてしばしば対立的でもあって、私たちの物語が公にされたときには失われてしまうような小さな細部や経験に満ちています。
そこで私は一方で私たちの日常生活の光をとらえることを目指し、また同時に小さな個人的経験を保護することを目指しました。
(一之瀬ちひろ)
200部限定
サイン、エディションナンバー入り
再入荷しました。
写真家、一之瀬ちひろによる作品集。
一之瀬は、前作『日常と憲法』(2016)の制作をきっかけに、今生きている日々を写真に写しながら、関りを断つことのできない国家や憲法について考えてきました。本作も、その延長線上にあり、日々の記録と思考が綴じられています。生きることについて、「個」と「公」の関係について、静かに語りかけてくるような1冊です。
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私が本作で試みたことのひとつは、日常の中に光の粒子のように拡がるある種の知覚をすくいとろうとすることでした。ほとんどの場合私たちは、自分自身の周囲を包み込んでいる光を意識することはありませんが、写真はそれを意識化してくれるように思います。同じように写真を使って、ふだんは意識にのぼってこないとらえがたいものを知覚できるものとしてあらわすことができるのでは、と考えたのです。
もう一つの試みは、この作品を通じて私たちの生が大きな歴史へと収束されていくことへのささやかな抵抗を表明することでした。私たちの生はみな公的で国家的な歴史を構成する部分ではありますが、それぞれの毎日は壊れやすく混乱していてしばしば対立的でもあって、私たちの物語が公にされたときには失われてしまうような小さな細部や経験に満ちています。
そこで私は一方で私たちの日常生活の光をとらえることを目指し、また同時に小さな個人的経験を保護することを目指しました。
(一之瀬ちひろ)