[ ] / トヤマタクロウ

商品詳細

25.7cm×18.2cm 66P
限定100部(エディション入)


写真集や個展での作品発表を中心に、ドキュメンタリー、音楽、ファッション、広告など幅広いジャンルで活動中のフォトグラファー、トヤマタクロウによる写真集。



人は空虚をイメージしようとすると、空間を規定する壁や枠、かつてそこに存在したもの等を設定してしまい、空虚そのものをイメージできない。また、人は写真について語ろうとするとき、その外側にある情報(写真家、被写体、方法、物語、コンセプトなど)なしには語ることができない。写真は世界を矩形に切り取り痕跡化することで空虚を複製し続ける。

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写真を撮ることというのはどういうことなのか。写真を撮るたびに、撮った写真を見るたびに写真家が感じる“空虚”とは瞬間的なものなのか、それとも恒久的なものなのか? 近作、特に2020年を中心に撮影された写真30点で構成された写真集には、以前のような生活を送ることが困難な状況への戸惑いと相対が色濃く切り取られているようにも見える。が、それは一時的なものなのか? それとも以前からあったものなのか? 問いは複製され続ける。