千夜曳獏 / 千種創一

千夜曳獏 / 千種創一

販売価格: 1,980(税込)

商品詳細

18cm×10cm 246P


再入荷しました。


前作『砂丘律』でも大きな反響を巻き起こした若き歌人、千種創一による第二歌集。


静謐で、切なくも美しい歌の数々は、小説のような読後感もおぼえる。何度でも読み返したくなる余韻が素晴らしい1冊。



手を振ればラストコールだ、だから、でも、永遠である理由はいらない

蛍、千年後も光ってて 終電に向けてあなたの手を曳いている

生きているあなたの息が見えるなら真冬も悪くないので歩く

鳥がたまに花を食べるじゃないですか、あれ、めちゃうらやましいなと思う

花束を一度ボンネットへ置いた、遠くへ言葉を飛ばそうとして

擦り切れるまで聴いている、雨の音ええなあ、というあなたの声を

白に白かさねて塗れば天国は近く悩みと祈りは近く

人生が何度あっても間違えてあなたに出会う土手や港で