ヘヴィ あるアメリカ人の回想録 / キエセ・レイモン
ヘヴィ あるアメリカ人の回想録 / キエセ・レイモン
販売価格: 3,190円(税込)
商品詳細
19cm×13cm 336P
アメリカ社会における人種主義社会の非情さ、複雑さ、根深さを、母と子の関係=家庭から切実に綴った自伝的ノンフィクション。
ニューヨークタイムズ2018年ベスト本/2019年アンドリューカーネギー賞/2018年クリストファー・イシャーウッド賞自伝的散文賞受賞作品。
黒人女性政治学者として輝かしいキャリアを築く一方で、私生活では母子家庭で息子を一人で育てる不安でいっぱいだった母。アメリカ社会で黒人が意味のある人生をまっとうする難しさを知る母は、息子に鞭打ちの折檻も交えて厳しく教育しながら、権威主義的な恋人とギャンブルに依存し、家庭は常に貧困状態にある。「たった一人の友だち」と慕う母から受ける虐待や友人間の性暴力に傷つく「ぼく」は、ジャンクフードに逃避し、増えた体重が彼を一層痛めつける。そんな「ぼく」が痛みから抜け出すべく手繰り寄せたのは、他ならぬ母から教えられた「書いて、推敲する」ことだった。
「どうか怒らないでほしい、母さん。 ぼくはただ、ぼくが何を経験してどこで歪んだのか、 母さんに伝えようとしているだけなんだ。 ぼくらが何を経験してどこで歪んだのか、 ぼくらに知らせようとしているだけなんだ。」
(本書より)
アメリカ社会における人種主義社会の非情さ、複雑さ、根深さを、母と子の関係=家庭から切実に綴った自伝的ノンフィクション。
ニューヨークタイムズ2018年ベスト本/2019年アンドリューカーネギー賞/2018年クリストファー・イシャーウッド賞自伝的散文賞受賞作品。
黒人女性政治学者として輝かしいキャリアを築く一方で、私生活では母子家庭で息子を一人で育てる不安でいっぱいだった母。アメリカ社会で黒人が意味のある人生をまっとうする難しさを知る母は、息子に鞭打ちの折檻も交えて厳しく教育しながら、権威主義的な恋人とギャンブルに依存し、家庭は常に貧困状態にある。「たった一人の友だち」と慕う母から受ける虐待や友人間の性暴力に傷つく「ぼく」は、ジャンクフードに逃避し、増えた体重が彼を一層痛めつける。そんな「ぼく」が痛みから抜け出すべく手繰り寄せたのは、他ならぬ母から教えられた「書いて、推敲する」ことだった。
「どうか怒らないでほしい、母さん。 ぼくはただ、ぼくが何を経験してどこで歪んだのか、 母さんに伝えようとしているだけなんだ。 ぼくらが何を経験してどこで歪んだのか、 ぼくらに知らせようとしているだけなんだ。」
(本書より)