風をこぐ To Row the Wind / 橋本貴雄

商品詳細

15cm×20cm 312P


再入荷しました。


ベルリンを拠点に活動する写真家、橋本貴雄による写真集。

2005年、福岡の路上で車に轢かれ、倒れていた一匹の犬。著者はその犬をフウと名づけ引き取り、その後、福岡から大阪、東京、ベルリンに渡り、12年間を共に暮らしました。

『風をこぐ To Row the Wind』に収められているのは、著者が12年間をともに暮らした一匹の犬、フウとの写真(262点)とエッセイ(2万文字)です。

写真集名「風をこぐ To Row the Wind」は、事故による後ろ脚の後遺症で、全身でうねるように、前脚だけで風を漕ぐように進むフウの姿から著者が付けたタイトルです。


―――

写真を始めたのは、福岡の家でリハビリを続けていたフウが、少しずつ歩き始めた頃だった。
フウを撮っているとき、その写真で作品づくりをするつもりはなかった。
ただ、フウが歩いて行くほうへ歩いていき、流されるように、そこに現れてくるものを撮った。
12年間、私はフウのそばにいて、ただ見つめていたように写真が残った。

『風をこぐ』(あとがきより)