造本設計のプロセスからたどる 小出版レーベルのブックデザインコレクション

造本設計のプロセスからたどる 小出版レーベルのブックデザインコレクション

販売価格: 2,860(税込)

商品詳細

26cm×18cm 184P

再入荷しました。


2018年から2022年までの5年間に日本国内において、個人または小出版レーベルで制作された出版物から、印刷・製本・デザインに独自性を持つものを約80点収録したブック・デザイン・カタログ。

その仕様や制作のプロセスをビジュアルと共に収録し、多様な広がりを見せる「紙の出版物」の現在形を俯瞰する。


<はじめに(巻頭より抜粋)>

「本」とは何か。なぜ、「本」をつくるのか。言葉や写真、絵画や音楽、映像や空間に至るまで。
紙に記述定着された数多の要素が、あるものは重ねられ、折り込まれ、留められ、畳まれ、挟まれ、 綴じられ、収められている。折本、蛇腹製本、スクラム製本、中綴じ、平綴じ、並製本、中ミシン製本、上製本、コデックス装、スイス装、ドイツ装、スケルトン製本などに大きく分類される製本形態のみならず、 企画、執筆、撮影、編集、デザイン、紙選び、印刷、帳合、製本、出版、流通、販売......
ひとえに「本をつくる」といっても、そこには実にさまざまなプロセスが存在する。

(中略)たとえば制作者の協働により、出版物の企画背景、造本プロセスそのものに価値を置くものや、大手の出版社を介さず、著者や編集者自らがコミュニケーションやリサーチの一環として、他者を巻き込みながら編纂、流通させることでその先のプロジェクトに繋がる形へと派生しているものまで。 多様化するその広がりをひとことで表すとしたら、まさに「生態系」のようである。