Swaying Flowers / 遠藤文香 ayakaendo

Swaying Flowers / 遠藤文香 ayakaendo

販売価格: 6,800(税込)

商品詳細

27.5cm×23cm
限定750部


写真家として東京を拠点に活動し、近年アニミスティックな世界を具現化する表現活動で評価され、アート界隈だけではなくファッション・カルチャーなどの世界でも注目を集めている、ayakaendo(遠藤文香)による作品集。

本作は、遠藤が大学卒業時に製作した大型の手製本をリメイクしたもの。さまざまなカメラで撮影された遠藤の作品にとって重要なモチーフである花の写真を布に転写し、その周辺を自ら裂くという手作業を施した作品群。

光により露光された花を柔らかな支持体である布にその形を移し替えることで、花は新たな形を手に入れ、その布地は遠藤の意志の力で裂かれることで、そこでしかない今を手にすることになる。そしてそれが紙に貼り付けられた瞬間にその時間は永遠のもへと変化する。

揺れ動く自身の感情の投影か、それとも花が魅せる魔力的な美しさにただ突き動かされたのか、引き裂かれた生地の揺らぎは、明滅するストロボライトの光のような強い感情を感じさせる。

まだ、遠藤がアニミズムに辿り着く以前の作品であり、そして現在の遠藤の作品を紐解く上でも重要な鍵となるのが本作品である。


遠藤文香
1994年生まれ。 東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。 東京を拠点に写真家として活動している。主な個展に「Kamuy Mosir」(Kitte丸の内、東京/2021)、「The belief in Spritual Beings」(Nadiff Gallery、東京/2022)、「when I see you, you are luminous」(Tokyo International Gallery、東京/2023)など。主なグループ展に「遊歩する分人」(MA2 Gallery、東京/2022)がある。写真新世紀2021 佳作入賞 (オノデラユキ選)。