何も、いらない / 成重松樹

何も、いらない / 成重松樹

販売価格: 1,296円(税込)

数量:
24cm×16.2cm 28P


小さな美容室を一人で営みながら、作品を発表し続けている写真家、成重松樹による、写真家として、また一人の人間としての声明文のようなエッセイが写真とともにまとめられた1冊。


いつも、世界では何かが起き、個人の人生で何かが起きる。あるいは、個人の人生で何かが起き、その全てが集まった世界は目まぐるしく変化していっていると言った方が良いのかもしれない。突然の大きな変化もあれば、緩やかながら積み重なり大きなうねりとなっていくようなものもある。それは森と同じだ。大きく見たら森は、昨日とさして変わらないのかもしれない。しかし、その木立の幹に近づいてみれば、あらゆる命たちが躍動しているのがわかる。一つの命が息絶え、土に還り、また新しい命の糧となる。それが日々緩やかに繰り返されている。劇的に、森はいつも新しい。この世界も、僕も、あなたもそうだ。昨日までの続きを今日生きている。世界中の思い出でこの世界は作られているのだ。
(本文より)