HOME Portraits of the Hakka / 中村治

HOME Portraits of the Hakka / 中村治

販売価格: 4,950円(税込)

28cm×26cm 120P


中国福建省山間部に住む客家(はっか)と呼ばれる人たちとその住居を撮影した、中村治の初の写真集。黄色い光に包まれながら、「私」と「家」を巡って綴られる記憶と記録。


中国南東の山間部に建つ、世界遺産にも登録される歴史的建造物「客家土楼」。「客家土楼」とは、黄河中下流域から戦乱を逃れてきた「客家人」たちの住処のこと。外界を拒絶するようにそびえる土壁の中は、100部屋はあろうかというほどの猥雑な集合住宅となっている。

本作は、1700年もの歴史を刻むこの建築群に暮らす住人たち(老人が目立つ)を撮影したポートレートと「客家土楼」の中と外を写した作品をまとめたもの。中国の成長と反比例するように急速に荒廃しはじめているこの地で、受け継がれるもの、また失われていくものを、無言で語るかのような老人たちのまなざしが印象的だ。



中村治 osamu nakamura
広島生まれ。成蹊大学文学部卒業。ロイター通信社北京支局で現地通信員として写真を撮ることからフォトグラファーのキャリアをスタートし、雑誌社カメラマン、鳥居正夫アシスタントを経て、ポートレイト撮影の巨匠坂田栄一郎に5年間師事。2006年独立し、広告雑誌等でポートレイトを中心に活動している。