Fordlândia9 / JM Ramírez-Suassi

Fordlândia9 / JM Ramírez-Suassi

販売価格: 6,710円(税込)

数量:
28cm×23cm 130P
350部限定
作家サイン、ナンバリング入り

スペイン人写真家、ファン・ミゲル・ラミレス=スワスィ(Juan Miguel Ramírez-Suassi)による作品集。

かつてブラジルで試みられたアメリカ文化移植の試みの失敗とその後をテーマに、本書は2017年から19年にかけてブラジルの3つの州で撮影された写真を収録。

1920年代、自動車会社フォード・モーターの創設者であるヘンリー・フォードは、アマゾン奥地にタイヤの原料となる天然ゴムのプランテーションを展開すべく、ブラジル政府から広大な土地を購入した。切り開かれた土地は「フォードランディア(Fordlândia)」と名付けられ、単なるビジネスの地ではなく、実験都市として整備されていった。そこでは派遣された従業員だけでなく、ブラジルの先住民たちも雇用されており、1日8時間の労働、清潔な社宅、充実した福利厚生や教育、交通システム、無料で受診可能な病院など、フォードは独自の米国式資本主義理念に基づいたユートピアの実現に取り組んだ。

だがその一方で、厳格なルールも数多く存在した。例えば、ベジタリアンであるフォードに倣い、住民たちは肉ぬきの生活を強要され、また飲酒の禁止、詩の朗読会や歌を歌う集会への参加が求められていた。フォードランディアは「純潔の島」とも呼ばれたが、行き過ぎた理想主義の結果、従業員たちの不満が募り暴動が発生、のちに収束するもゴムの木の不作が続き、そして合成ゴムの登場が決定打となる。1945年、フォードはプロジェクトを打ち切り、ブラジル政府に土地を売却した。工場や施設は既に廃墟となっているが、現在でもフォードランディアには3000人近くのブラジル人たちが生活している。