「シェルパ」と道の人類学 / 古川不可知

「シェルパ」と道の人類学 / 古川不可知

販売価格: 3,520円(税込)

数量:
20cm×13cm 368P


再入荷しました。

エベレストの南麓、標高3000メートルを超えるクンブ地方に暮らす「シェルパ」たちとの出会い、体験を通じて、人類学者の著者が綴った人類学〜哲学を往来するエスノグラフィ。

変転する自然環境のなか、観光客のために道を見出しながら山中をゆく彼らとの出会いは、存在をめぐる根源的な問いへと通じていた――「世界」「自己」の自明性をゆるがすフィールド体験をもとに、ティム・インゴルドらの議論を補助線にして気鋭の人類学者が描き出す。


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世界を歩むとき、自己は道であり、道は自己である


われわれは世界のうちで無数の人やモノや事物と対等な関係のなかで生を営んでおり、人間社会とはそのうちの一部を恣意的に切り出したものに過ぎない。そしてわれわれが一歩を踏み出すとき、自己の身体は他者の身体やモノや概念からなる環境中の諸要素とそのつど一回的な関係を取り結び、道のアレンジメントの一部となる。世界を歩むとき、自己は道であり、道は自己である。
(本文より)