楡の茂る頃とその前後 / 藤田哲史
19cm×13cm 152P
繊細な文体で高く評価されている若手作家・藤田哲史による、待望の第一句集。存在の眩しさ、そして儚さをめぐる264句。
アイスコーヒー空青きまま夜に入る
孤独ありダウンジャケット抱くと萎ゆ
台北湿度九十東京湿度百
音信不通以後の鯖雲はためくシーツ
セーターから首出すときの真顔です
いつかある時の終わりの冷ややかに
藤田の句は本質的に抒情句であり、その抒情の過剰さを押し留める堰としての筆致の端正さがある。
(生駒大祐)
繊細な文体で高く評価されている若手作家・藤田哲史による、待望の第一句集。存在の眩しさ、そして儚さをめぐる264句。
アイスコーヒー空青きまま夜に入る
孤独ありダウンジャケット抱くと萎ゆ
台北湿度九十東京湿度百
音信不通以後の鯖雲はためくシーツ
セーターから首出すときの真顔です
いつかある時の終わりの冷ややかに
藤田の句は本質的に抒情句であり、その抒情の過剰さを押し留める堰としての筆致の端正さがある。
(生駒大祐)