アフロ民藝 / シアスター・ゲイツ Theaster Gates

アフロ民藝 / シアスター・ゲイツ Theaster Gates

販売価格: 3,784(税込)

商品詳細

29cm×21cm 254P


米国シカゴのサウス・サイド地区を拠点とし、彫刻と陶芸作品を中心に、建築、音楽、パフォーマンス、ファッション、デザインなど、メディアやジャンルを横断する活動で国際的に高く評価されているアーティスト、シアスター・ゲイツによる作品集。ゲイツの多角的な実践を通し、世界で注目を集め続けるブラック・アートの魅力に迫った、日本初個展となる「シアスター・ゲイツ:アフロ民藝」展(森美術館)の展覧会図録です。


彫刻と都市計画の教育を受けたゲイツは2004年、愛知県常滑市で陶芸を学ぶために初来日し、以来20年以上にわたり、陶芸をはじめとする日本文化の影響を受けてきました。日本やアジア太平洋地域での印象深い出会いや発見、そして米国ミシシッピとシカゴにルーツを持つアフリカ系アメリカ人として生きてきた経験が、彼の創作の礎となっています。アーティストとして文化的ハイブリディティ(混合性)を探求してきたゲイツは、アメリカの公民権運動(1954-1968年)の一翼を担ったスローガン「ブラック・イズ・ビューティフル」と日本の「民藝運動」の哲学とを融合した、独自の美学を表す「アフロ民藝」という言葉を生み出しました。ゲイツの日本初、そしてアジア最大規模の個展となる本展は「神聖な空間」「ブラック・ライブラリー&ブラック・スペース」「ブラックネス」「年表」「アフロ民藝」の各セクションで構成され、これまでの代表作のみならず、本展のための新作を含む日本文化と関係の深い作品などを紹介します。

展覧会図録ではインスタレーションビューを存分に紹介するほか、展示でも掲示された常滑の歴史、民藝の歴史、山口庄司という架空の陶芸家の歴史、そしてアメリカ黒人史とゲイツの個人史をひとつの時間軸で紹介する年表、ゲイツによる建築プロジェクトなど、「アフロ民藝」のコンセプトを存分に知ることができる充実の内容となります。3本の論考とゲイツのインタビューも収録し、多角的でユニークなゲイツの活動への理解を深めます。