【年末年始休のご案内】2024年12月31日~2025年1月2日の期間は、年末年始休とさせていただきます。期間中は発送業務を休業いたしますので予めご了承ください。

JUVENILE / 綿谷修 Osamu Wataya

JUVENILE / 綿谷修 Osamu Wataya

販売価格: 2,750(税込)

希望小売価格: 4,400

商品詳細

23.5cm×18.7cm 126P
限定1000部
※デッドストック品のため、微傷や微汚れがある場合がございます。予めご了承ください。


ヒステリックグラマーの写真集のプロデュースやアート・ディレクションも務めていたフォトグラファー、綿谷修による写真集。

本作「Juvenile」で綿谷は、幼年期から成人期へのつかの間にしか見ることのできない少年/少女の複雑な表情を写し出しています。大人になることを待ち焦がれながらも無邪気に川辺で遊ぶ子どもたちには、純真さ、そして闊達さといった、思春期特有の振舞いと同時に、大人に眼差されていることへの自覚があります。仲間たちとふざけ笑いあう時も、憂いた目でまっすぐにこちらを見つめる時も、完全な成熟を迎える手前の彼らの瞳は、若さが発揮する限りない可能性と、大人の世界に裏切られることへの恐れとを持ち合わせているのです。

幼年期を過ぎたジュヴナイル(年少)の時代を生きる彼らを、綿谷は「外」からやってきた観察者として、時にユーモアや憂愁を交えながらとらえています。彼らと出会い、「無条件にいいと思えた」という作者が抱いているのは、彼らの時代への憧憬でも、自身の少年時代への追憶でもなく、その存在に対する畏敬にほかなりません。川辺での遊びを真剣に生きる彼らの姿は、遠く離れたところにあっても、作者にとって、またわたしたちにとっても、密着的に近い存在なのです。

ジュヴナイルという言葉には、「幼鳥」という意味も込められています。夏の日差しのなか戯れるティーンエイジャーを写し出すと同時に、いずれは「巣立つ」彼らと綿谷の写真は寄り添い、一緒に戯れるかのようでもあります。