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橙が実るまで / 田尻久子、川内倫子
商品詳細
21cm×15cm 256P
全国から人の集う熊本の小さな書店『橙書店』の店主・田尻久子が、雑誌『SWITCH』に寄せた40編の自伝的エッセイに、年来の知友である写真家・川内倫子が自身の撮影した写真で応えた写文集。
ふたりの3年以上にわたる連載が、一冊の写文集に——。言葉を綴り、写真を選ぶ。やがてそれぞれの記憶がひとつに重なり合っていった。
=
文章と写真のあいだで交わされる、記憶のやりとり。
そのかけらを受け取って、読んでいる私の中にも断片的な場面や感情が次々に浮かんで、消えた。
会えなくて、さみしい。聞きたかったことも、言ってやりたかったこともあるのに。
それでもこうして追憶の旅に出れば、もうここにはいない人と対話をすることだってできるのだ。
=
記憶というのは不思議で、他人の記憶でも懐かしさを感じることができる。具体的な言葉を交わさずとも、私と倫子ちゃんは記憶を共有していた。だから、この本を手に取ってくださる人たちとも、共有できるのではないかと思っている。読む人が、写真や文章が語りかける物語に自分を重ね、そこに新たな物語が生まれるだろう。
(田尻久子 あとがきより)
写真を選びながら、幼い頃の孤独に久ちゃんが寄り添ってくれる感じがして、毎回自分のなかにいるあの頃の小さな子が少し喜んでいるように感じた。それはわたしがいつも彼女のお店のカウンターに座っているときにじんわりと感じる安心感にも通じていた。
(川内倫子 あとがきより)
全国から人の集う熊本の小さな書店『橙書店』の店主・田尻久子が、雑誌『SWITCH』に寄せた40編の自伝的エッセイに、年来の知友である写真家・川内倫子が自身の撮影した写真で応えた写文集。
ふたりの3年以上にわたる連載が、一冊の写文集に——。言葉を綴り、写真を選ぶ。やがてそれぞれの記憶がひとつに重なり合っていった。
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文章と写真のあいだで交わされる、記憶のやりとり。
そのかけらを受け取って、読んでいる私の中にも断片的な場面や感情が次々に浮かんで、消えた。
会えなくて、さみしい。聞きたかったことも、言ってやりたかったこともあるのに。
それでもこうして追憶の旅に出れば、もうここにはいない人と対話をすることだってできるのだ。
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記憶というのは不思議で、他人の記憶でも懐かしさを感じることができる。具体的な言葉を交わさずとも、私と倫子ちゃんは記憶を共有していた。だから、この本を手に取ってくださる人たちとも、共有できるのではないかと思っている。読む人が、写真や文章が語りかける物語に自分を重ね、そこに新たな物語が生まれるだろう。
(田尻久子 あとがきより)
写真を選びながら、幼い頃の孤独に久ちゃんが寄り添ってくれる感じがして、毎回自分のなかにいるあの頃の小さな子が少し喜んでいるように感じた。それはわたしがいつも彼女のお店のカウンターに座っているときにじんわりと感じる安心感にも通じていた。
(川内倫子 あとがきより)