深呼吸広場 / 谷川電話

深呼吸広場 / 谷川電話

販売価格: 1,760(税込)

商品詳細

19cm×13cm 112P


再入荷しました。


歌人、谷川電話による第二歌集。


ナイーブでいて、やっぱり少し気持ちわるくて(笑)、でもとってもロマンチックで、どうしようもなく愛おしい、277の短歌。


一昨日は男子、昨日は女子だった 今日はパンケーキとして生きる

日向 今日わたしはよわい 猫を抱く力があればじゅうぶんなんだ

銀色のコーヒーミルに抱擁を映そうとして踏んだクッキー

友だちのアフロヘアーを通過するあいだ微風は複雑になる

生きながら水族館の薄闇でおでこをさすりあうのはいいね

コロッケを揚げながらする合唱に百年前のくしゃみが混じる



谷川電話(たにかわ・でんわ)
1986年、愛知県生まれ。2014年、第60回角川短歌賞を受賞。2017年、第一歌集『恋人不死身説』(書肆侃侃房)を刊行。