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TOO MUCH Magazine Issue 10 スキーマ建築計画 「多人称的空間」
商品詳細
日本語訳冊子付き
東京発のインディペンデントマガジン『TOO MUCH Magazine』は、アート、建築の話題を中心に、ヨーロッパ、北米等で多くの読者に親しまれている英語表記(日本語訳冊子付き)の雑誌です。
今号では、建築家の長坂常と彼の率いるスキーマ建築計画を特集。
スキーマ建築計画の最新プロジェクトであるイソップ吉祥寺店、虎ノ門ステーションタワーTOKYO NODE、中国杭州JNBY天目里店などに加え、スキーマのターニングポイントとなった歴史的名作、サヤマフラット(2008)やHAPPA(2007)にも訪れ、彼らの仕事が時間をかけて現在どのように使われてきたのかを考察。長坂常による書き下ろし原稿の他、OMAの重松象平との対談、いち早く長坂の才能に目をつけたブルーボトルコーヒー創業者のジェームス・フリーマンらの寄稿。また、新進気鋭の写真家、池谷陸、伊丹豪が、スキーマ建築や手がけたプロジェクトを撮影している。
―――
現在、急速な都市化が進み、都市間競争が激化している世界では、どの都市もスター建築家を抱え、より斬新な都市開発を目指してしのぎを削っています。
一方で、震災、気候変動、パンデミック、人口減などの諸課題を抱えながら生活するわれわれとって、頻発する大規模都市開発はどこか前時代的で、紋切り型のきらびやかな高層建築にはもはや居心地の良さを感じなくなっています。
TOO MUCHが今回取り上げるスキーマの活動は、これまでの建築家のゴールとは根本的に異なっているように見えます。彼らのデザインする建築や商業空間はどれも控えめで、完成形がどこなのかわからず、利用者を統制するよりも利用者に使い方を委ねる。主宰する長坂は、そうした空間のあり方を「多人称的空間」と呼んでいます。
魅力的な都市とは、大資本や行政、また誰かひとりの奇抜なアイデアが作るのではなく、個人の豊かな都市体験が集まって形成されると信じるTOO MUCH Magazineは、「多人称的な空間」を標榜するスキーマの活動が、これからの建築家のあるべき姿の一例を見せてくれていると考えます。本号は、働き方をテーマにしたTOO MUCHの「WORK」シリーズ第2弾であり、私たちは1年間スキーマに密着取材を行い、国内外のスキーマ建築に触れ合いながら、彼らが既存の空間に対してどのように仕事をし、またその仕事がわれわれにどのように影響を与えるのかを探求しました。新しい空間の捉え方は、結果的に新しい空間体験への誘いとなりました。
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