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詩集 「聲」/ 石原弦
商品詳細
20年近く養豚を生業とする傍ら、人知れず詩をしたためてきた、石原弦による第一詩集。
太陽のひかりや土の匂い、冬のつめたさ、春のやわらかさ。大地に足をつける嬉しさを、小鳥の声のかわいさを、深い夜の心もとなさを、目いっぱいの心で写し出した、詩を読むことの嬉しさに溢れた1冊。
著者である石原弦が、この詩集をつくるにあたって書いた文章の一部をここに紹介します。
詩をかくことは、何もしないことに似ている。詩はまるはだかだ。そして書く人を、読む人をも、まるはだかにしてしまう。
でも、何もしないで、まるはだかでは、暮らしていけない。生きようとしても、生きられなかった人たちの生は、現れるために、どれほど深い静けさが必要なのだろうか。それでたいてい詩人は生きづらさを抱えている。
生きづらさの中に詩人がいる、と言ってもいい。そういう視点で言えば、世の中、かくれ詩人であふれているようだ。
(『詩に生かされる』から)
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