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わたしは思い出す 11年間の育児日記を再読して / AHA!(企画)
商品詳細
再入荷しました。
2011年の東日本大地震から11年を生きた、ひとりの女性の育児日記。その再読から始まる20万字超の追憶の記録。〈震災〉ではなく〈わたし〉を主語にする、小さな成長と忘却の生活史。
本書は、AHA!(Archive for Human Activities)が企画し、せんだい3.11メモリアル交流館、および、デザイン・クリエイティブセンター神戸にて開催された展覧会『わたしは思い出す』の内容に、新たな要素を加えて再構成したもの。仙台に暮らすかおりさん(仮名)による11年分の育児日記を<読み直す>プロジェクトです。
はじめての一歩。ひとりでスプーンで食べた日。怒ってばかりの自分。海に入った日。三つ編み――。
一日の終わりに、ひとりだけのダイニングで綴られた言葉から、思い出されること、忘れてしまったこと、そして未来のこと。
2010年6月11日に第一子を出産、9ヶ月で震災を体験。それからの歳月を〈震災〉という大きな主語ではなく、ひとりの女性の語りから捉え直します。
かおりさんの11年を辿りながら、私自身の忘れていた記憶が呼び起こされるのを感じました。そしてそれは、ひとまとまりの時間ではなく、断片的で個人的な、瞬間の重なりでできているということも。
10年という時間を体感するボリューム、辞書を彷彿とさせるインデックスと膨大な索引。そして巻末には日記帳や、哺乳瓶、レシート、映画の入場券、母の日にもらった絵なども掲載。さらに、プロジェクトの発案から、かおりさんとの出会い、本プロジェクトを進めていく上での様々な逡巡が記された制作ノートも収録されています。
―――
発売開始に寄せて
松本篤 AHA!世話人/本書編集(聞き手)
1000年に一度と言われた大地震の後を、私たちはどのように生きたのか──。
本回想録は、たったひとりの記録と記憶にその問いの答えをさぐる試みです。
本書の語り手、かおりさんにとっての《11日》という日付。
それは、我が子の成長を祝う《月誕生日》であり、多くの方に不幸が訪れた《月命日》でした。
彼女はその日、どんなことを日記に残したのか。
そして、自筆をたどり直すことで、何を思い出したのか。
いくつもの《わたし》との出会い直しが、「辞書」のような回想録になりました。
あなたのお手元に届けたい1冊になりました。
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