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静岡詩 / 佐内正史

商品詳細

19cm×13cm 208P

写真集『生きている』で鮮烈なデビューを果たし、普遍的な日常の風景に、得も言われぬ共感性を漂わせた作品が、多くのフォロワーを生み出し多大な影響を与え続けている写真家、佐内正史による写真集。

本書は、静岡市美術館での同名の展覧会にあわせて刊行されたもの。県内の風物を撮影した撮りおろし作品と、これまでに撮影していた作品を織り交ぜて構成し、エッセイも収録されている。


「写真は写真の個性を撮るもので、私の個性を撮るものじゃない」
(佐内正史)

友人と連れだって撮影したり、時には脚立に上って視点に変化を加えたりと、通常は行わない作業を通じて、情とノスタルジーを注意深く排除した作品群となっている。

―――

言葉にしよう、そこが「静岡詩」の厄介なところで始まり、最後までわからなく、まだわからないまま歩き、続いていく、
写真はただ撮るだけでいい
写真の残像を言葉は追いかけてゆく
残像に向かっているのだから、言葉が写真に追いつくことは無い
言葉は写真に追いつかなくていい
言葉は写真を追いかけなくていい
言葉は「言葉の道」を歩きだす
写真を言葉は交わらず、平行線を歩き出し、
いいライバルだった。
(佐内正史)