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声の地層: 災禍と痛みを語ること / 瀬尾夏美
商品詳細
土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章を創作しているアーティスト、瀬尾夏美が、先立って災禍を経験した人びとの声に耳を澄ましながら紡いだ物語。
多くを失い身一つになっても、集えば人は語りだす。伝える人と、耳をすます人の間に生まれた、語り継ぎの「記録文学」。
「すこしの勇気を持って、この人に語ってみよう、と思う。その瞬間、ちいさく、激しい摩擦が起きる。マッチが擦れるみたいにして火花が散る。そこで灯った火が、語られた言葉の傍らにあるはずの、語られないこと、語り得ないことたちを照らしてくれる気がして。それらを無理やり明るみに出そうとは思わない。ただその存在を忘れずにいたい」
(「はじめに」より)
瀬尾が紡いだ「物語」と、実際の語りの場の様子やそのときどきの気づきを記した「あとがたり」とでそれぞれの章が構成された本書。「何かを語ってくれたその人が感じていたであろう〝語れなさ〟と、その語りの傍らにあったはずの、語られないこと。」が、物語の余白にそっと埋め込まれています。
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