- ホーム
- > 新刊書籍・リトルプレス
- > 新刊書籍・リトルプレス
- > 【サイン本】さみしくてごめん / 永井玲衣
【サイン本】さみしくてごめん / 永井玲衣
商品詳細
初回入荷分サイン入り
「わたしはいつまでも驚いていたい。こわがっていたい。絶望して、希望を持ちたい。この世界から遊離せずに、それをしつづけたい。世界にはまだまだ奥行きがあるのだから。」
ロングセラー『水中の哲学者たち』で颯爽とデビューした在野の若手哲学者・永井玲衣の最新エッセイ集。
―――
哲学は心細い。さみしい。だがわたしは、さみしいからこそ哲学をしているような気がする。生まれてきたことがさみしい。わからないことがさみしい。問いをもつことがさみしい。問いと共に生きることがさみしい。
(本文より)
ことばが馬鹿にされ、ことばが無視され、ことばが届かないと思わされているこの世界で、それでもことばを書く理由は何だろう。わたしの日記は、戦争がはじまって終わっている。あの瞬間から、日記は戦時中のものとなった。
だが、ほんとうにそうなのだろうか。戦争はずっとあったし、いまもある。わたしが絶望したあの戦争は、いまもつづいている。だからあの日記はすでに戦時中のものだったし、この本も、やはり戦時中のものである。
とはいえ、わたしたちの生活に先立って、戦争があるわけではない。生活の中に戦争が入り込むのだ。どうしたって消すことのできない、無数の生の断片があるのだ。たとえ「対話」ができず、あなたのことばを直接きくことができなかったとしても、決して「ない」のではない。
(「あとがき」より)
こちらもおススメ!
-
水中の哲学者たち / 永井玲衣
1,760円(税込)
19cm×13cm 286P 再入荷しました。 「はたらくとは何か」「死んだらどうなる」「夢と現実の違いは?」など、ひとつのテーマについて皆が深く考える“哲学対話”のファシリテーター…
-
目をあけてごらん、離陸するから / 大崎清夏
1,650円(税込)
18cm×10cm 216P 再入荷しました。 『踊る自由』『新しい住みか』などの著作を持つ詩人、大崎清夏さんによる初の小説・散文作品集。 友人の本棚で見つけた『フラニーとズー…
-
哲学対話日記 / 小川泰治(編)
1,000円(税込)
19cm×13cm 106P 再入荷しました。 様々なバックグラウンドを持つ人同士が集まり、哲学的な思考を通じて対話することで、お互いの違いを認めたり、共通の課題に対して考えを深める「…
-
その日暮らし / 坂口恭平
1,760円(税込)
19cm×13cm 144P 建築、文学、美術、音楽、領域を超えて幅広い活動を展開する“まとまらない人”坂口恭平によるエッセイ集。 ――― ずっと向き合えずにいた寂しさの正体が…
-
口の立つやつが勝つってことでいいのか / 頭木弘樹
1,980円(税込)
19cm×13cm 272P 再入荷しました。 20歳のときに難病になり、13年間の闘病生活を送ったことをきっかけに『絶望名人カフカの人生論』を編訳し、話題となった文学紹介者・頭木弘…
-
「透明」になんかされるものか / 鷲田清一
2,035円(税込)
19cm×13cm 284P 哲学者・鷲田清一、6年ぶりのエッセイ集。ウクライナや震災、未知のウイルスなど、答えのでない出来事に隠れた問題の本質を、深くやさしい言葉で解き明かす。 日…
-
ここは安心安全な場所 / 植本一子
1,650円(税込)
18cm×13cm 168P 自身の経験を真摯に文章にしてきた写真家、文筆家の植本一子による、あなたとわたしの現在地をみつめるエッセイシリーズ(わたしの現在地)。 ここ数年、通ってい…
-
小名浜ピープルズ / 小松理虔
2,530円(税込)
19cm×13cm 256P 東日本大震災と原発事故から10年。福島県いわき市出身・在住のライター、ローカルアクティビストの小松理虔が、魅力的な市井の人々の話を聞き、綴った、災害が絶えない世…
-
みえないもの / イリナ・グリゴレ
1,980円(税込)
19cm×13cm 240P デビュー作『優しい地獄』で読書界に衝撃を与えた、ルーマニア出身の文化人類学者イリナ・グリゴレ、最新作。虚実を超えて、新たな地平を切り開く渾身のエッセイ。今まで…
-
ことぱの観察 / 向坂くじら
1,980円(税込)
19cm×13cm 272P 再入荷しました。 デビュー詩集『とても小さな理解のための』が各所で話題になり、初小説『いなくなくならなくならないで』が、第171回芥川賞候補作品にもなった…