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【サイン本】Glass Tableware in Still Life / 山野アンダーソン陽子、三部正博
商品詳細
2018年、スウェーデン在住のガラス作家・山野アンダーソン陽子の発案で、写真家・三部正博とグラフィックデザイナー・須山悠里とともに、山野が作ったガラス器を18人の画家が静物画に描く「Glass Tableware in Still Life」プロジェクトが始まりました。日本とスェーデンの画家が参加し、彼らが山野にガラス器をそれぞれのイメージでオーダーし、そのガラスを画家たちが各々の作風で絵の中に描いています。
本書では、山野によるガラス器と画家たちが描いた静物画を、三部正博が画家のアトリエで撮り下ろした写真で構成。透明なガラス器と静物画を、8×10の大判カメラでそれぞれの画家のアトリエで撮影し(ガラス器は白黒フィルム、静物画はカラーフィルム)、35mmカメラでは画家のアトリエの風景を白黒フィルムで写真に収めています。
ガラス器は静物画の中で長年描かれ続けてきました。流動的で脆いガラスを画家たちが絵画に収めたとき、ガラスは絵画の中でしか存在し得ない割れることのない器となります。さらにその両者を三部の視点でとらえることで、ガラス器と静物画の関係性が、それらが佇む場所の空気感を纏いながらゆらぎとなって浮かび上がり、写真に定着されています。それらはガラス器なのか、静物画なのか、写真なのか…? 実在しているのか、想像のものなのか…?そのどれにもなり得るユニークなプロジェクトの第一幕となるのが、このアートブックとなります。須山悠里のデザインによって、表紙の印刷では、異なるインクを同時に流し込み、インク量、印圧を調節しながら刷っていくことで、モノクロームの中に流れるような風合いを携えた、静謐な本が誕生しました。
彼女は招聘したアーティストたちに、それぞれのイマジネーションを通してまだ存在しない静物のリアリティを呼び起こす機会を与えている。私はこれをある種の魔法だと解釈している。現実と私たちの体感の間にカメラのレンズを介入させることへの執着が見られる現代において、存在を主張することが困難な静物画という芸術的実践に(文字通り)息を吹き込む魔法のようなものではないだろうか。
グンナル・ラーソン(寄稿文より)
【参加作家】
石田淳一
伊庭靖子
小笠原美環
木村彩子
クサナギシンペイ
小林且典
田幡浩一
八重樫ゆい
アンナ・ビヤルゲル
アンナ・カムネー
イルヴァ・カールグレン
イェンス・フェンゲ
カール・ハムウド
CM・ルンドベリ
ニクラス・ホルムグレン
マリーア・ノルディン
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