- ホーム
- > 新刊書籍・リトルプレス
- > 新刊書籍・リトルプレス
- > 〈ツイッター〉にとって美とはなにか SNS以後に「書く」ということ / 大谷能生
〈ツイッター〉にとって美とはなにか SNS以後に「書く」ということ / 大谷能生
商品詳細
先鋭的なミュージシャンにして批評家でもある大谷能生による、「ツイッター」(「X」)以降の言葉の在り様を、哲学・日本語学・批評・文学・美学の知見から縦横無尽に論じた言語文化論。
なぜ声をそのまま文字にできないのか?
なぜ炎上は起きてしまうのか?
なぜSNSで熟議は生まれないのか?
吉本隆明の『言語にとって美とはなにか』を礎に、このSNSを美学的に考察する。
―――
ひたすら機能性へと傾けられた「広告」的言葉たちの繁茂は、「ツイッター」から「X」へと名称が変わった一企業のサービスにおいて、現在、空き地を買い占めてビルを建て「ジェントリフィケーション」を推し進めるようなやり方でもって、「疎外」とはまた別の経験をぼくたちの思考に与えているのである。
もはや過去の話になってしまったようにも思うのだが、もしツイッターにおいて「美」というものがあったとするのなら、それは、書くことと話すことのあわいに生まれる、まだ何処へ向かうのか理解不能な極小の表出を、決して単純にこれまでの「指示表出」性の体系には従わせないぞ、という意志に宿るものであっただろう。
(本文より)
こちらもおススメ!
-
新対話篇 / 東浩紀
2,640円(税込)
19cm×13cm 384P 批評家、東浩紀が2012年以降に行なった対談・鼎談から、哲学と芸術をテーマとするものを厳選し集成した1冊。 ソクラテスの対話をやりなおす―― 哲学と芸術…
-
哲学の誤配 / 東浩紀
1,980円(税込)
19cm×13cm 208P 批評家、東浩紀が韓国の読者に向けて語った2つのインタビューと、中国・杭州での最新講演を収録した1冊。 誤配とは自由のことである――。 これまでに…
-
RITA MAGAZINE テクノロジーに利他はあるのか? / 未来の人類研究センター(編)
2,640円(税込)
22cm×25cm 128P 2020年に東京工業大学科学技術創成研究院の中に創設され、リベラルアーツ研究教育院の多様な研究者が集結した「未来の人類研究センター」が発行する雑誌『RITA …
-
IMONを創る / いがらしみきお
1,980円(税込)
21cm×15cm 230P 『ぼのぼの』で知られる漫画家、いがらしみきおによる、幻の予言的文明論にして不朽の人間哲学が、30年の時を経て復刊! 80年代末から90年代初頭にかけて雑誌『…
-
パンクの系譜学 / 川上幸之介
2,860円(税込)
21cm×15cm 384P 再入荷しました。 Punk!展、ゲリラ・ガールズ展ほか、話題の展示のキュレーションを行ってきた研究者・川上幸之介が、音楽だけでなく、アート、思想、運動…
-
Vacant/Edition #1『場のはじまり/Placeology』
3,080円(税込)
18.5cm×11.4cm 144P 東京・代々木八幡を拠点に活動するプロジェクトスペース、Vacantの日々の営みをアーカイブしながら、新たに掲げる〈文化空間学/Cultural Pla…
-
ことばの共同体 / 岩瀬崇
2,530円(税込)
21cm×15cm 64P 初版限定300部(表紙2種・白黒あり) 岐阜県郡上市の最奥に位置する集落、石徹白にある、対話や瞑想、食事や宿泊など、“時間”をあじわうための場「あわ居」を主宰…
-
Spectator スペクテイター 52号 特集:文化戦争
1,100円(税込)
24.4cm x 18.2cm 176P ステッカー付 ひとつのジャンルにとらわれず、地球上のあらゆる場所へ足を運び、綿密な取材をして得た体験、真実を、飾らない言葉で自由に表現する雑誌、スペク…
-
つくる人になるために: 若き建築家と思想家の往復書簡 / 光嶋裕介、青木真兵
2,420円(税込)
18cm×15cm 260P 再入荷しました。 建築する日々に励みながら、旅先でのスケッチや執筆活動にも精をだす若き建築家・光嶋裕介と、奈良の山村に私設図書館をつくり、執筆や自主ラジ…
-
応答、しつづけよ。 / ティム・インゴルド
3,080円(税込)
19cm×13cm 420P 再入荷しました。 世界的な注目を集める人類学者、ティム・インゴルドが、随筆、批評、寓話、詩などさまざまな形式を駆使して、アート、建築、デザインを論じた1冊…