COLAZIONE SULL'ERBA / Luigi Ghirri
27cm×20cm 176P
イタリアのカラー写真界のパイオニアでもあるルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri)の作品集。
1970年からイタリアのエミリア=ロマーニャ州にある都市モデナで暮らし、作者はその町の家々や通り、広場や郊外を徘徊しはじめ、初期の作品群のほとんどを作り上げていった。そこには既にその後の制作の方向性がいくつも示唆されていた。時には遠くへ足を延ばし、アドリア海の街リミニのビーチやスイスの湖を訪れることもあった。この頃から、プロジェクトとテーマを緻密に計画するようになる。一つの主題を中心にいくつかのプロジェクトをひとまとめにすることもあれば、より詩的な方法で分類されている作品もある。
本書に収録されているシリーズ『Colazione sull’Erba』は、後者に属する作品の一つである。画家エドゥアール・マネ(Édouard Manet)の代表作『草上の昼食』をタイトルに掲げた本作では、1972年から1974年の間にギッリが(皮肉を漂わせつつ熱心に訪れた)モデナ郊外で撮った写真がまとめられている。 左右対称な糸杉の形、手入れの行き届いた芝生、庭の持ち主の好みが出ている鉢植えの植物にヤシの木やサボテンなど、人が作りだした環境の中にある自然と人工物の接点に注目した。
本書は、後にギッリの全作品を見渡す際の基盤として掲載作品を独自の手法でカテゴライズする編集で作られた初めての作品集である。
イタリアのカラー写真界のパイオニアでもあるルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri)の作品集。
1970年からイタリアのエミリア=ロマーニャ州にある都市モデナで暮らし、作者はその町の家々や通り、広場や郊外を徘徊しはじめ、初期の作品群のほとんどを作り上げていった。そこには既にその後の制作の方向性がいくつも示唆されていた。時には遠くへ足を延ばし、アドリア海の街リミニのビーチやスイスの湖を訪れることもあった。この頃から、プロジェクトとテーマを緻密に計画するようになる。一つの主題を中心にいくつかのプロジェクトをひとまとめにすることもあれば、より詩的な方法で分類されている作品もある。
本書に収録されているシリーズ『Colazione sull’Erba』は、後者に属する作品の一つである。画家エドゥアール・マネ(Édouard Manet)の代表作『草上の昼食』をタイトルに掲げた本作では、1972年から1974年の間にギッリが(皮肉を漂わせつつ熱心に訪れた)モデナ郊外で撮った写真がまとめられている。 左右対称な糸杉の形、手入れの行き届いた芝生、庭の持ち主の好みが出ている鉢植えの植物にヤシの木やサボテンなど、人が作りだした環境の中にある自然と人工物の接点に注目した。
本書は、後にギッリの全作品を見渡す際の基盤として掲載作品を独自の手法でカテゴライズする編集で作られた初めての作品集である。