sometime,somewhere,somethings 2022-2024 / 大杉好弘 Takahiro Osugi
18cm×13cm 62P
愛知を拠点に活動中のアーティスト、大杉好弘による作品集。
本作に収録されているのは、水彩絵具を使用したモノタイプ作品。
淡いトーンで描かれたイメージたちは、ふわふわとした記憶のような曖昧さを孕んでいる。
――――
私が生活する空間や場所、そこに点在するオブジェ。旅先での景色や人。それらは自分自身の生活に密接に関係しているような気がするし、そうでもないような気もする。そういった曖昧な感覚を伴う物事にこそ、私はリアリティを感じている。
とりとめのないそれらの物事を作品のモチーフとして扱い、版の上で描くときに、それは現実のものであるにもかかわらず、不確かなイメージに置き換えられていく。プレス機の中に吸い込まれた版と紙は、高い圧力によりプレスされてモノタイプとなり、こうして出来上がった作品は、再び現実のものとして存在するようになる。その現実とイメージの間に閉じ込められる、あるいは作品がまとう目に見えない空気のようなものを、とても大切に感じるし、心地よく思うのだ。
大杉好弘
愛知を拠点に活動中のアーティスト、大杉好弘による作品集。
本作に収録されているのは、水彩絵具を使用したモノタイプ作品。
淡いトーンで描かれたイメージたちは、ふわふわとした記憶のような曖昧さを孕んでいる。
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私が生活する空間や場所、そこに点在するオブジェ。旅先での景色や人。それらは自分自身の生活に密接に関係しているような気がするし、そうでもないような気もする。そういった曖昧な感覚を伴う物事にこそ、私はリアリティを感じている。
とりとめのないそれらの物事を作品のモチーフとして扱い、版の上で描くときに、それは現実のものであるにもかかわらず、不確かなイメージに置き換えられていく。プレス機の中に吸い込まれた版と紙は、高い圧力によりプレスされてモノタイプとなり、こうして出来上がった作品は、再び現実のものとして存在するようになる。その現実とイメージの間に閉じ込められる、あるいは作品がまとう目に見えない空気のようなものを、とても大切に感じるし、心地よく思うのだ。
大杉好弘