Paintings / Jean-Philippe Delhomme
27cm×21cm 304P
再入荷しました。
フランス人アーティスト、ジャン=フィリップ・デロームによる作品集。
作家初のモノグラフとなる本書は、2012年から2022年にかけて制作された作品の中から175点を、アトリエを構えた場所(ニューヨーク、パリ、ロサンゼルス、パリ郊外のアスニエール、そしてパリ)とスタジオごとに分類して収録。
1980年代末、絵画全般、とりわけ具象的な作品が芸術の世界では不十分と思われた頃、ジャン=フィリップ・デロームは印刷物に注目した。新聞、雑誌、ポスターは、彼にとってより生き生きとしたメディアであり、作曲家が自身の曲をラジオで流すように、社会に積極的に参加する手法として魅力的に目に映った。1990年代にはニューヨークの高級デパート、バーニーズの広告キャンペーンに、ガッシュ(不透明水彩絵具)を用いて制作した一連のイラストを、アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアと同じ界隈で活躍した詩人/作家/評論家のグレン・オブライエンのテキストを添えて発表した。以降もエッセイや小説を執筆したり、フランス国内外の雑誌に機知と社会批評性を組み合わせた独自のコラムを寄稿し、イラストを描いている。これらの探求と並行して、彼は風景や友人や家族を題材にした絵画作品の制作も続けてきた。アートの世界で絵画がとくに物語的な具象表現によって再びその本領を発揮しつつある時代において、デルホムは物語性を排除し、代わりに、いかなる様式化も排除して人物やモノの存在そのものを描き出している。
再入荷しました。
フランス人アーティスト、ジャン=フィリップ・デロームによる作品集。
作家初のモノグラフとなる本書は、2012年から2022年にかけて制作された作品の中から175点を、アトリエを構えた場所(ニューヨーク、パリ、ロサンゼルス、パリ郊外のアスニエール、そしてパリ)とスタジオごとに分類して収録。
1980年代末、絵画全般、とりわけ具象的な作品が芸術の世界では不十分と思われた頃、ジャン=フィリップ・デロームは印刷物に注目した。新聞、雑誌、ポスターは、彼にとってより生き生きとしたメディアであり、作曲家が自身の曲をラジオで流すように、社会に積極的に参加する手法として魅力的に目に映った。1990年代にはニューヨークの高級デパート、バーニーズの広告キャンペーンに、ガッシュ(不透明水彩絵具)を用いて制作した一連のイラストを、アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアと同じ界隈で活躍した詩人/作家/評論家のグレン・オブライエンのテキストを添えて発表した。以降もエッセイや小説を執筆したり、フランス国内外の雑誌に機知と社会批評性を組み合わせた独自のコラムを寄稿し、イラストを描いている。これらの探求と並行して、彼は風景や友人や家族を題材にした絵画作品の制作も続けてきた。アートの世界で絵画がとくに物語的な具象表現によって再びその本領を発揮しつつある時代において、デルホムは物語性を排除し、代わりに、いかなる様式化も排除して人物やモノの存在そのものを描き出している。