AH AH / Ryan Thompson
23cm×16.8cm 128P
シカゴを拠点に活動するアーティストで教育者、ライアン・トンプソン(Ryan Thompson)の作品集。
アリゾナ州北東部に位置する、化石の森国立公園。ここには「珪化木」と呼ばれる、悠久の時間を閉じ込めた木の化石が点在している。作者の代表作『Bad Luck, Hot Rocks』(2019年、THE ICE PLANT
刊)では、「化石を持ち帰ると不幸が訪れる」という土地の迷信を手がかりに、実際に持ち帰られ、のちに返送されてきた化石と、それに添えられた“告白”のような手紙を収録した。
本作ではその旅路をさらに南へとたどり、ハレアカラ国立公園、そしてハワイ火山国立公園へ。ここでもまた、「火山の石を持ち帰ると災いが起こる」という言い伝えが存在している。観光客たちは島から石を持ち去り、その後に訪れた不運や後悔、あるいは罪悪感から、石を返送する。その多くには、謝罪や懺悔の言葉を書き留めたメモや手紙が添えられている。
本書は、作者自身が撮影した静かなモノクロの旅の風景、鮮やかな色彩で記録された返却物の“肖像”、そして実際の手紙から抜粋された言葉を交えながら構成される一冊。地質学や観光、植民地主義といった大きなテーマを扱いながらも、そこにあるのは、人と土地との関係をめぐるとても個人的で切実な感情だ。奇妙で少しユーモラス、それでいてどこか祈りのようでもある、不思議な読後感を残してくれる。
「ああ、ごめんなさい...(Ah! Sorry… )」
シカゴを拠点に活動するアーティストで教育者、ライアン・トンプソン(Ryan Thompson)の作品集。
アリゾナ州北東部に位置する、化石の森国立公園。ここには「珪化木」と呼ばれる、悠久の時間を閉じ込めた木の化石が点在している。作者の代表作『Bad Luck, Hot Rocks』(2019年、THE ICE PLANT
刊)では、「化石を持ち帰ると不幸が訪れる」という土地の迷信を手がかりに、実際に持ち帰られ、のちに返送されてきた化石と、それに添えられた“告白”のような手紙を収録した。
本作ではその旅路をさらに南へとたどり、ハレアカラ国立公園、そしてハワイ火山国立公園へ。ここでもまた、「火山の石を持ち帰ると災いが起こる」という言い伝えが存在している。観光客たちは島から石を持ち去り、その後に訪れた不運や後悔、あるいは罪悪感から、石を返送する。その多くには、謝罪や懺悔の言葉を書き留めたメモや手紙が添えられている。
本書は、作者自身が撮影した静かなモノクロの旅の風景、鮮やかな色彩で記録された返却物の“肖像”、そして実際の手紙から抜粋された言葉を交えながら構成される一冊。地質学や観光、植民地主義といった大きなテーマを扱いながらも、そこにあるのは、人と土地との関係をめぐるとても個人的で切実な感情だ。奇妙で少しユーモラス、それでいてどこか祈りのようでもある、不思議な読後感を残してくれる。
「ああ、ごめんなさい...(Ah! Sorry… )」
