【ご予約受付中(11月下旬入荷予定)】A MAGAZINE CURATED BY HIROSHI FUJIWARA

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販売価格: 8,250円(税込)

数量:
29.5cm×23cm


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ファッション、音楽、アート、ポップカルチャーを横断し、40年以上にわたってシーンに影響を与え続けてきた藤原ヒロシをゲストキュレーターに迎えた、『A Magazine Curated By』第30号。

藤原ヒロシは40年以上にわたり、現代のファッション、音楽、ポップカルチャーの形成に影響を与えてきた。「ストリートウェアのゴッドファーザー」として広く知られる藤原は、1980年代、東京のカルチャーシーンを象徴する存在として頭角を現した。はじめはパンクに、のちにヒップホップに惹かれ、その両方が日本で黎明期にあった頃に、いち早く聴衆へ紹介したDJのひとりとして、ニューヨークやロンドンのレコードやアイデア、そこで受けた刺激を、東京の新しい世代へと届けた。裏原宿カルチャーの誕生に果たした役割、ストリートブランド「グッドイナフ(GOODENOUGH)」の設立、高橋盾との「AFFA」の立ち上げ、そしてその後の「フラグメントデザイン(Fragment Design)」は、ストリートウェアに新たな語彙を確立する一助となった。また「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」「ナイキ(Nike)」「リーバイス(Levi’s)」「モンクレール(Moncler)」といったブランドともコラボレーションし、独立したクリエイティブ活動と老舗ファッションハウスとのあいだにある境界に挑んできた。しかしその影響は、自らデザインしたプロダクトをはるかに超えて広がっている。長年にわたり創造的なコミュニティをつなぐ架け橋として、分野や地域を越えた関係や交流を育んできた。DJ、プロデューサー、デザイナー、そして文化の仲介者として、一見無関係に思える世界の繋がりを見い出すことでキャリアを築き、しばしば文化の変化が広く届く前にそれを予見してきた。

本誌のために藤原は、自身の幅広い関心を映し出すアーティスト、ミュージシャン、デザイナー、写真家、映像作家、書き手からなる国際的なコミュニティを集めた。本号は、テイスト、好奇心、そして観察するという行為をめぐる探求であり、いまも自身の視点を形づくり続ける人々、場所、アイデアを浮かび上がらせる。本号のキュレーションについて、彼は次のように語る。

「僕がいちばん好きなもの。愛しているもの。楽しんでいるもの。そのすべてがここにある。それを皆さんと分かち合いたい。」

東京は、個人的なアーカイブであると同時に、絶えず変容を続ける都市として立ち現れる。本号の中心となるファッションストーリーは、写真家である善本喜一郎が撮影し、レイナ・オガワ・クラーク(Reina Ogawa Clarke)がスタイリングを手がけた。本作では、1984年に撮影された善本のシリーズ「東京タイムスリップ」の画像やロケーションと同じ場所で撮影された現代の渋谷の風景を対比させており、善本自身にとって初めてのファッション撮影となる。藤原の自宅で撮影された、蒐集品や日々の持ち物を記録した写真による目録は、その世界を親密に映し出すポートレートとなり、別のシリーズでは、作者にとって個人的な意味をもつ都市の各所を記録している。日本のコンビニ食を遊び心とともに再解釈した企画では、フォトグラファーのヒューゴ・ユー(Hugo Yu)とフードスタイリストのパール・ジョーンズ(Pearl Jones)が、藤原の愛する世界各地のレストランの料理を、パッケージ入りのコンビニ食へと変えている。

藤原の人生を通じて変わらず傍らにあった音楽は、本号全体にも通底している。ダニー・アカレプス(Danny Akalepse)とレオン・ミシェルズ(Leon Michels)が設立した、ニューヨークを拠点とするインディペンデント・レーベル「ビッグ・クラウン・レコード(Big Crown Records)」の創立10周年を祝し、藤原は同レーベルに所属するインドネシアのバンド、ジ・マーローズ(Thee Marloes)の楽曲「What’s On Your Mind」のリミックスを2曲制作した。併せて掲載されるファウンダー2人との対談では、レーベルの成り立ちと、両者が共有する音楽的感性を掘り下げる。インダストリアルデザイナーでありDJのユージン・ワン(Eugene Whang)と、韓国のバンド「ヒョゴ(HYUKOH)」のフロントマン、オ・ヒョク(OHHYUK)による親密な対話では、その友情と今日におけるテイストのあり方が語られる。

そのパーソナルなアートコレクションと芸術的な親和性は、本号を通じて展開される一連のポートフォリオに反映されている。熱心なアートコレクターである藤原は、お気に入りのアーティストたちを集めた。スクリプカリウ落合安奈と森本啓太はフレームの物理的・概念的な境界を探り、アイ・ウェイウェイ(Ai Weiwei)は「ファクトリー・インターナショナル(Factory International)」での展覧会「Button Up!」を通じて、歴史、権威、記憶について考察する。藤原が敬愛する写真家のひとりである三好耕三は、ポートフォリオとあわせて掲載されるインタビューで、静観的なイメージ制作へのアプローチについて語る。本号はまた、故郷である伊勢というルーツへと立ち返り、写真家の山路雅央によるフォトエッセイで、伊勢神宮で何世紀にもわたり続く式年遷宮を記録する。より遊び心ある試みとして、次世代のデザイン・開発スタジオ「VVS Tools™」は、かつて存在したことのない「プロダクト」を構想し、スペキュラティブなオブジェや衣服を拡張現実(AR)によって立ち上げる。

藤原の好奇心は、現実がいかに表象され、経験されるかにも及ぶ。「Primary Sources」では、ジャーナリストのプレスティア・アラカド(Plestia Alaqad)とヌール・タゴウリ(Noor Tagouri)による対話が、独立系の報道、既存メディアの限界、そして自らのコミュニティの内側から物語を記録する者の責任を検証する。また、お気に入りのドキュメンタリー作品のセレクションを通じて、実話や歴史的出来事への関心を共有する。自身が好むジャンルのひとつであるサスペンスについては、哲学・美術・映画研究者であるマレー・スミス(Murray Smith)と心理学・神経科学者のウリ・ハッソン(Uri Hasson)が、映画監督の大根仁と脚本家であるモシェ・ザンダー(Moshe Zander)とともに、その仕組みと用いられ方を探る。イアン・エリクソン(Ian Erickson)によるエッセイでは、建築の協働的な性質が考察される。

「藤原ヒロシは、現代ファッションにおいて最も大きな影響力をもつ存在のひとりであると同時に、最も謎めいた存在のひとりかもしれません。異なるクリエイティブ産業のあいだの境界を越えていくその実践は、あらゆるクリエイティブ分野における現代のパラダイムと仕事のあり方を確立しました。本号に取り組むにあたり、ヒロシは自身が手がけたものを一切含めず、むしろ映画、アート、歴史、音楽など、自身の考え方を根底から突き動かしている好きなものに焦点を当てることを選びました。本号はヒロシがこれまでに生み出したなかでも最も個人的なもののひとつであり、とらえがたいこのクリエイターとの親密な対話へと読者を誘います。」- ブレイク・アビー(Blake Abbie / 本誌編集長)

本号はまた、藤原自身の実践を形づくってきた文化的影響と創造的な直感にも立ち返る。「SIX」としても知られるサイモン・バーカー(Simon Barker)はパンクとその色褪せない遺産を振り返り、藤原と「ベルベルジン」の藤原裕、編集者である鈴木哲也とともにデニムの文化的意義について語り合う。その撮影は、『FRUiTS』誌の創刊者である青木正一が手がけた。カルチャーライターであり、「ナイキ」の出版レーベルの仕掛け人でもあるニコラス・ショーンバーガー(Nicholas Schonberger)は、示唆に富むエッセイのなかで、藤原の実践の背後にあるデザインの原則を言語化しようと試みる。慎み深く、言葉少なであることで知られる藤原は、自身の仕事の背後にある考えを語ることがほとんどなかった。両者の対話をもとに、デザインとコラボレーションへのアプローチを導いてきた繰り返し現れる直感とアイデアを見いだしたこのエッセイは、40年以上にわたり現代文化を形づくってきたクリエイティブ・プラクティスを理解するための、稀有な枠組みを提示している。

「藤原ヒロシは本号を実験室のように扱いました。40年にわたる渋谷を横断するファッションストーリー、想像上の衣服を浮かび上がらせるNFCチップ、ビッグ・クラウンのレコード。読み、聴き、そして3次元で手に取る雑誌です。音楽、ファッション、デザイン、アートを行き来し、あらゆる世代に語りかけるその存在は、広く文化そのものを讃える第30号にとって、ごく自然な選択でした。」- ファティーヌ・レイト(Fatine Layt / 本誌発行人)

本号を通じて浮かび上がるのは、慣習的な手法よりも、発見に対する変わらぬ開かれた姿勢に導かれた、比類なきクリエイティブ精神のポートレイトである。東京の街から伊勢の祭事まで、音楽やファッションからアート、建築、映画まで、本号は、世代を超えて影響を与えてきたクリエイティブ実践の背後にある好奇心と直感を明らかにする。

藤原ヒロシ:
主にファッションと音楽のあいだで活動するクリエイターであり、現代ストリートウェアのパイオニアのひとりとして広く知られている。1980年代初頭の東京のパンクとヒップホップのシーンから登場し、コラボレーションへの直感と、異なる世界や感性を結びつける力によって、グローバルなカルチャーを形成してきた。

A Magazine Curated By:
『A Magazine Curated By』は、毎号ファッションデザイナーをゲストキュレーターとして招き、その世界観を探求するユニークなコンセプトマガジン。編集部とのコラボレーションにより、ゲストキュレーターが革新的である独自のコンテンツを通して、文化的な価値観や美学を表現する。各号では、人々と情熱、物語、感情、好奇心、自然さ、真正性という、デザイナーの理念を讃えている。ベルギー初のファッション雑誌を誇る本誌は、今最も影響を与えているファッションデザイナーの視点を親密に繰り広げており、国際的に高い評価を得てきた。

過去には、アレッサンドロ・ミケーレ、デルフィナ・デレトレズ、エックハウス ラッタ、アーデム、フランチェスコ・リッソ、ジャンバティスタ・ヴァ、グレース・ウェールズ・ボナー、ハイダー アッカーマン、高橋盾、キム・ジョーンズ、ルーシー&ルーク・メイヤー、メゾン・マルタン・マルジェラ、ピエールパオロ・ピッチョーリ、プロエンザ・スクーラー、リカルド・ティッシ、シモーネ・ロシャ、スティーブン・ジョーンズ 、トム・ブラウン、ヨウジヤマモトなどがキュレーションを務めた。