炉辺の風おと / 梨木香歩

炉辺の風おと / 梨木香歩

販売価格: 1,760円(税込)

19cm×13cm 296P


縁あって八ヶ岳の山小屋を所有することになった小説家の梨木香歩が、「山の深みに届いた生活」を求めた山小屋での明け暮れを中心に、小屋のまわりに現れる植物や動物のこと、忘れられない家、忘れられない人の話、父の死、コロナ禍の日々など、その時々の関心事に思索を巡らせたエッセイ集。

梨木さんの文章を読んでいると、暖炉の炎をただぼうっと見つめている時のように、深く静かな時間に満たされていくのを感じます。

世の中があわただしいとき、逃げずにじっくりと考え続けられる胆力を養うには、
こうした「孤独が人間存在を彫り上げていくような」時間が、わたしたちの生活の中にも必要なんじゃないかと思います。