ねこのほそ道 / 泉太郎、大田黒衣美、落合多武、岸本清子、佐々木健、五月女哲平、中山英之+砂山太一

ねこのほそ道 / 泉太郎、大田黒衣美、落合多武、岸本清子、佐々木健、五月女哲平、中山英之+砂山太一

販売価格: 2,750円(税込)

27cm×22cm 150P


2023年に豊田市美術館で開催された展覧会『ねこのほそ道』の展覧会図録。

隙間や内と外を自在に行き来する逸脱可能性として、また言葉の秩序から逃れる不可思議な存在として、自由や野生、ユーモア、ナンセンスに富んだ生きものであるねこ。同展覧会では、泉太郎、大田黒衣美、落合多武、岸本清子、佐々木健、五月女哲平、中山英之+砂山太一が参加し、各作家が自由な発想で「ねこ」に着想を得たユニークな現代美術作品を展示しました。

ねこの表象ばかりでなく、日常の当たり前を問うことのなかに、身近なものへの愛着や社会のなかで見過ごされているものの存在が浮かび上がります。それぞれの作家と建築家の作品は、展示室だけでなく、天井や通路、お茶室にも一度でなく何度か登場し、空間を伸縮させたり反転させたりしながら、固定化した価値観から流動的に抜け出す様々な道を示します。

展覧会図録となる本書では、インスタレーションビューを中心に、時にはねこの視点の展示風景も織り交ぜながら構成しています。各作家のテキストのほか、飴屋法水、清水知子、能勢陽子のエッセイや論考も収録。本全体が柔らかになるような用紙を使用し、小口にはねこが爪で引っ掻いたような加工を施すなど、装丁を手掛けたデザイナー・加納大輔による造本自体にもねこの要素を取り入れています。


主な内容:
・全体インスタレーションビュー
・各作家インスタレーションビュー(作家の言葉・図版)
・論考