Tuning to Hear / Iwamura Ryuta

Tuning to Hear / Iwamura Ryuta

販売価格: 2,200円(税込)

CASSETTE
6 Tracks
ダウンロードコード付き


クラシック音楽をベースにしながら、よりカジュアルに生活に寄り添うような楽曲を制作しているピアニスト、Iwamura Ryuta(岩村竜太)による、雨音を背景に音楽を聴き取る、またその逆、音楽を背景に雨音を聴き取る試み”Raining to Hear“(2020年作品)のスピンオフ、パロディとも言える本作、”Tuning to Hear”。

ピアノの音楽にレイヤードされている雨音のような、さざ波のようなノイズは、短波ラジオのチューニングノイズです。岩村竜太は、この作品で短波ラジオを「ノイズ発生装置」として使用しています。

フィジカルリリースはカセットテープのみ。ラジカセから聴こえるチューニングノイズに耳を澄ますという、リスナーの奥ゆかしくもエキセントリックな行為を通して、この作品は完結します。

ラジオの選局ダイヤルをランダムに回して生まれる様々なバリエーションのチューニングノイズ。ノイズは各周波数固有のものではなく、再現可能なものではありません。降雨や降雪、風などの気象条件、時間帯、アンテナの方向、室内の雑音源、身体とラジオの距離など、複雑な条件が相まって、偶然に発生する”音色”と言ってもいいかもしれません。

Tuning to Hear.
音楽とマッチングする周波数を探る彼の行為は、ラジオとは別のもうひとつの回路、彼の心の内奥にある内なる回路とコンタクトを取り、精神の均衡を保つための作業のようにも思われます。

デザインは一連の“to Hear”シリーズを手掛けるNoritakeが担当。