パレスチナ・ジャーナル / ウィリアム・シャム(文・写真)、楢崎萌々恵(訳)

パレスチナ・ジャーナル / ウィリアム・シャム(文・写真)、楢崎萌々恵(訳)

販売価格: 1,650円(税込)

Palestine Journal 17cm×11.2mm 48P
写真集 12.5cm×17.8cm 60P
テキスト:英語・日本語


広島県にて小さな農場『バーバリアンファーム』を営みながら出版活動を続けるBarbarian Booksのウィリアム・シャムによるZINEセット。

2019年の夏、スケートボードと有機農業に関するリサーチのために一か月滞在したパレスチナで、出会った人、見聞きしたことを綴った『パレスチナ・ジャーナル』と、現地で撮られた写真集『パレスチナでの一か月』がセットになっています。

パレスチナの農園を取り囲むイスラエルの入植地、迷路のような分断壁、検問所の兵士たちとのやりとり…。断片的なスケッチからも、その時点ですでにパレスチナの人びとは厳しい環境下で日常生活を送っていたことが感じられます。そのなかで、だからこそ、スケートボードがもたらす「自治」に可能性を見出し、子供たちにとっての初めてのスケートパーク体験を手伝い、パレスチナの人びとのあたたかさに触れたりしたことは、著者にとって宝物のような時間だったのだと思う。

想像しよう。ここに写っている「日常」は失われた。辛い状況の中で夢見た未来も、ささやかな喜びさえも。
ニュースや解説動画からこぼれ落ちているのは、こうしたどこまでも固有で具体的な人の営みなのだ。

きっかけの一冊に。
連帯の一冊に。