724の世界 2023 / 吉本ばなな
19cm×13cm 240P
再入荷しました。
作家、吉本ばななが綴った、2023年1月1日から12月31日の書き下ろし日記。
アブダビで本格的なアラビア語圏の文化に初めて触れたり、親しい人々と久しぶりの再会を祝したり、20歳になった子どもとの思い出を振り返ったり。
ページをパッと開くたびに、生活の息遣いにホッと和み、たわいない日常のかけがえのなさにハッと気づかされます。
折に触れて読みたくなる、人生に寄り添う一冊です。
―――
6月30日
午後にうたた寝していたら、犬がぴったりくっついてきて、雨だったのに光が差してきて、子どもも家の中をうろうろしている。なんて幸せな感じなのだろう、とうっとりした。そのうっとりした気持ちのままで皮膚科に行ったら、先生もにっこりとしていて、ああ、こちらの感じって伝わっているのだなあ、いつも私はせかせかしていて申し訳なかったな、と思う。
(本文より)
還暦直前、コロナ明け、まだ子どもが家にいる日々の、人生の宝みたいな記録になった。
行ったお店、ちらっと出てくる考え。どれも読んだ人にひそかに役立つと信じていますし、願っています。
──吉本ばなな
再入荷しました。
作家、吉本ばななが綴った、2023年1月1日から12月31日の書き下ろし日記。
アブダビで本格的なアラビア語圏の文化に初めて触れたり、親しい人々と久しぶりの再会を祝したり、20歳になった子どもとの思い出を振り返ったり。
ページをパッと開くたびに、生活の息遣いにホッと和み、たわいない日常のかけがえのなさにハッと気づかされます。
折に触れて読みたくなる、人生に寄り添う一冊です。
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6月30日
午後にうたた寝していたら、犬がぴったりくっついてきて、雨だったのに光が差してきて、子どもも家の中をうろうろしている。なんて幸せな感じなのだろう、とうっとりした。そのうっとりした気持ちのままで皮膚科に行ったら、先生もにっこりとしていて、ああ、こちらの感じって伝わっているのだなあ、いつも私はせかせかしていて申し訳なかったな、と思う。
(本文より)
還暦直前、コロナ明け、まだ子どもが家にいる日々の、人生の宝みたいな記録になった。
行ったお店、ちらっと出てくる考え。どれも読んだ人にひそかに役立つと信じていますし、願っています。
──吉本ばなな