ロングパドル人間模様 / トマス・ハーディ (著)、柴田元幸 (訳)
17cm×12cm 124P
柴田元幸サイン入り
ヴィクトリア朝末期にイギリスで活躍した作家、トマス・ハーディの短篇を、柴田元幸が翻訳。
葉々社による、海外文学の裾野を広げるためのシリーズ「小さな海外文学」の第一弾。
―――
ハーディというと「重い人」「暗い人」という先入観を持ってしまうのも、これまたいささか勿体ない話です。たとえばこの『ロングパドル人間模様』などを読むと、ハーディが実は ユーモラスな面も持ちあわせていた作家であることがよくわかります。もちろんこの事実はハー ディの専門家のあいだでは常識に属す部類の話にちがいなく、たとえば岩波文庫の『ハーディ短篇集』(井出弘之編訳)なども「ユーモア、諧謔こそ彼の特質である」という視点から編まれています。しかしこの認識が一般にどこまで広まっているか。この翻訳で「楽しいハーディ」もいる、ということをさらに広く伝えられるなら訳者としても本望です。
(訳者あとがきより)
柴田元幸サイン入り
ヴィクトリア朝末期にイギリスで活躍した作家、トマス・ハーディの短篇を、柴田元幸が翻訳。
葉々社による、海外文学の裾野を広げるためのシリーズ「小さな海外文学」の第一弾。
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ハーディというと「重い人」「暗い人」という先入観を持ってしまうのも、これまたいささか勿体ない話です。たとえばこの『ロングパドル人間模様』などを読むと、ハーディが実は ユーモラスな面も持ちあわせていた作家であることがよくわかります。もちろんこの事実はハー ディの専門家のあいだでは常識に属す部類の話にちがいなく、たとえば岩波文庫の『ハーディ短篇集』(井出弘之編訳)なども「ユーモア、諧謔こそ彼の特質である」という視点から編まれています。しかしこの認識が一般にどこまで広まっているか。この翻訳で「楽しいハーディ」もいる、ということをさらに広く伝えられるなら訳者としても本望です。
(訳者あとがきより)