折形のコードとモード / 山口信博(折形デザイン研究所)
21cm×15cm 144P
伝統的な「折形」をモダンデザインの観点から捉えなおすことを目的として発足した、デザイナーの山口信博が主宰する「折形デザイン研究所」の設立25周年の集大成として刊行された作品集。
掛け紙を巻いたり、包装紙でラッピングしたり、一筆を添えたり。日本人が、紙を折るパターンやフォーメーションだけで、季節や相手や場面に合わせて折り方や包み方や結び方のバリエーションを変えながら、互いに心を交わし合う贈答文化を熟成させてきたことは、世界を見渡してみても類例がなく、とても奇妙でうつくしい習慣です。忙しい現代社会のなかで忘れられつつある「折形 (おりがた)」は、日本人の生活の中にある美しい伝統なのです。
前半は「折りと包みと結びと歳時」と題し、折形の実用例を四季折々の歳時記仕立てで紹介。後半は「折形とデザインのあいだ」と題し、折形とモダンデザインの内なるつながりをひも解きます。「ORIGATA」を世界語にしたいという著者の思いから、思い切って全編日英バイリンガルという構え。
表紙に貼り込まれた題箋は、うっすら山と谷の筋が押され、糊付けされているので外して折ることはできませんが、筋に沿って紙を折っていくと「箸包み」の雛形になるという仕掛けも隠れています。
伝統的な「折形」をモダンデザインの観点から捉えなおすことを目的として発足した、デザイナーの山口信博が主宰する「折形デザイン研究所」の設立25周年の集大成として刊行された作品集。
掛け紙を巻いたり、包装紙でラッピングしたり、一筆を添えたり。日本人が、紙を折るパターンやフォーメーションだけで、季節や相手や場面に合わせて折り方や包み方や結び方のバリエーションを変えながら、互いに心を交わし合う贈答文化を熟成させてきたことは、世界を見渡してみても類例がなく、とても奇妙でうつくしい習慣です。忙しい現代社会のなかで忘れられつつある「折形 (おりがた)」は、日本人の生活の中にある美しい伝統なのです。
前半は「折りと包みと結びと歳時」と題し、折形の実用例を四季折々の歳時記仕立てで紹介。後半は「折形とデザインのあいだ」と題し、折形とモダンデザインの内なるつながりをひも解きます。「ORIGATA」を世界語にしたいという著者の思いから、思い切って全編日英バイリンガルという構え。
表紙に貼り込まれた題箋は、うっすら山と谷の筋が押され、糊付けされているので外して折ることはできませんが、筋に沿って紙を折っていくと「箸包み」の雛形になるという仕掛けも隠れています。