手に負えない空間 / 伊藤槙吾(itou)
14.5cm×14.5cm 410P
京都市左京区に店舗を構える古物商「itou」の店景と店主・伊藤槙吾の言葉を約3年かけて収録した作品集。
月に1度、什器ごとディスプレイを一新するitouは、物のセレクト、什器の位置や形、来店者が物を手に取り、移動させたり購入したりするなどの要素が重なり「完成」を繰り返す。毎月違う表情を見せるその店を定点観測すると次第に、空間・物・什器が織りなす曖昧なレイヤーの存在に気づく。
本書はそんなitouの店づくりを、イメージ、台、空間、接地、物の配置、整理、値段などあらゆる要素から深掘りし、その立体的な空間を、デザインと言葉からも感じられるよう表現した一冊。
グリッドを意識した正方形の製本、一度レイアウトしたものをシャッフルし、一冊ごとにランダムなページネーションにするデザイン、紙の裏写りによる表裏ページの干渉─。これらはすべてitouの店内を模したつくりである。店の中を回遊し、しゃがんだり立ったり、振り返ったりする動作のように、読者が本書をめくることを期待する。
撮影は近著『喫茶店の水』(左右社)でも話題を集める画家のqp、デザインは加納大輔、全410ページの印刷・製本はNEUTRAL COLORSによるもの。
京都市左京区に店舗を構える古物商「itou」の店景と店主・伊藤槙吾の言葉を約3年かけて収録した作品集。
月に1度、什器ごとディスプレイを一新するitouは、物のセレクト、什器の位置や形、来店者が物を手に取り、移動させたり購入したりするなどの要素が重なり「完成」を繰り返す。毎月違う表情を見せるその店を定点観測すると次第に、空間・物・什器が織りなす曖昧なレイヤーの存在に気づく。
本書はそんなitouの店づくりを、イメージ、台、空間、接地、物の配置、整理、値段などあらゆる要素から深掘りし、その立体的な空間を、デザインと言葉からも感じられるよう表現した一冊。
グリッドを意識した正方形の製本、一度レイアウトしたものをシャッフルし、一冊ごとにランダムなページネーションにするデザイン、紙の裏写りによる表裏ページの干渉─。これらはすべてitouの店内を模したつくりである。店の中を回遊し、しゃがんだり立ったり、振り返ったりする動作のように、読者が本書をめくることを期待する。
撮影は近著『喫茶店の水』(左右社)でも話題を集める画家のqp、デザインは加納大輔、全410ページの印刷・製本はNEUTRAL COLORSによるもの。