旅は老母とともに / 伊藤礼

旅は老母とともに / 伊藤礼

販売価格: 2,750円(税込)

数量:
19cm×13cm 364P


作家、評論家、翻訳家として活躍し戦後文学の一翼を担った文豪・伊藤整の次男であり、エッセイストの伊藤礼が遺したエッセイから、10篇を精選し編纂したエッセイ集。


(以下、出版社より)

伊藤礼さん(1933-2023)は自転車にまつわる『こぐこぐ自転車』や『大東京ぐるぐる自転車』などのエッセイの書き手として知られています。還暦を過ぎてロードバイクに乗りはじめ、全国各地を旅した顛末を描いたエッセイは抱腹絶倒で、そこには旅の魅力と、融通無碍な礼さんの文章の魅力があります。

本書にはその自転車にまつわるエッセイも収録されていますが、中心となっているのは家族のこと、とりわけ、父・伊藤整のことです。といっても、堅苦しい話はほとんどなく、ユーモアたっぷりに昭和の文豪の姿を描いています。礼さんの筆をとおして眺める伊藤整は人間味にあふれ、読む者の記憶にくっきりと残ります。

伊藤整や自転車に興味がなくても、おもしろい読み物を読みたいという読者におすすめできます。
装画は南伸坊さんです。