Time of Everything / Leebin Soyeon

25cm×18cm　114P
別紙日本語訳付き


コミックアーティスト、イラストレーターとして活躍中のLeebin Soyeonによるグラフィック・ノベル。

天才的なピアニストでありながら、手を負傷したミアと、従弟のユージン、そして有望ながらも楽譜が読めないピアニスト、ダンテ。ミアを中心に複雑な人間模様、心の葛藤を描きだした意欲作。


（以下、あとがきより抜粋）
最近はふと、時々悲しいことに全く悲しさを感じないことも、誰かに激しく残酷なことも、瞬間瞬間が完璧な心では居られ無いことも、実はいいんじゃないかという考えになったりする。特に私とお母さん、お母さんのお母さん、そしてとても昔のお母さんたちと女性たちが、嫌悪される時間の中で生きてきたということを悟るようになった今では、なおのこと。だけど実は、私個人の人生は、この嫌悪の正体よりも鮮明で無く、矛盾的だ。私は相変わらず、愛する人たちを女性だ、男性だと気にも留めず時が止まったまま暮らしている。

私は慰めや励ましが苦手なので、この本がそんな役割をするにはまだまだ役不足みたいだ。ただ私が伝えたくて描いた、この話と絵を見て下さった全ての方々に、深く感謝を届けます。