島影 / 白石ちえこ

島影 / 白石ちえこ

販売価格: 4,400円(税込)

23cm×23cm 72P

国内のみならず、フランス・パリでの個展をはじめ、海外でも評価が高まる写真家、白石ちえこによる写真集。

2015年に出版され完売となっていた幻の写真集『島影』が待望の重版。

本作に収録されているのは、1920〜1930年代に日本のアマチュアカメラマンの間で流行した「雑巾がけ」とよばれる写真修正技法で制作した銀塩写真。光ではなく暗闇を表現したいという想いから、この手法を採用したといいます。

"いつか見た風景"が頭の中で思い出されるような不思議な感触の写真集です。

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物心がついた頃、ペンギン島に行ったという曖昧な記憶があるのだが、 島へ行く道すがら見かけた風景はぼんやりとしかよみがえらず、 現実離れした絵の中の風景のようでもある。 記憶の中で小さなシグナルを出すペンギン島は、まぼろしの島である。 その島影は、仄暗い記憶の底にゆらゆらと漂っている。
(あとがきより抜粋)