アルテリ 十一号

アルテリ 十一号

販売価格: 1,100円(税込)

21cm×14cm 172P


熊本にゆかりのある作家や書き手が中心となって、文学の衰退に抗うために創刊した雑誌『アルテリ』。

「アルテリ」とは、「職人の自主的な共同組織」を意味する言葉。何にも縛られない、自由な書き手のささやかな発信の場でありたいとの気持ちが込められています。

今号は、石牟礼道子の日記を掲載。在りし日の彼女が、何を見て、誰に会い、何を食べ、どう考えていたか。巻頭は、コロナ禍がなければ、書けなかったという佐々木幹郎の詩。ほかにも、吉本由美の連作短編小説や坂口恭平の畑猫の話など。


〈目次〉
佐々木幹郎「沈黙をめぐる三つの断章」
坂口恭平「畑猫」
川野太郎「多重露光」
渡辺京二「石牟礼道子日記について」
石牟礼道子「日録」
田尻久子「新しい場所」
福元満治「農民への深い共感 中村哲と火野葦平」
吉本由美「浦野さんの話」
小野由起子「犬を送る」
磯 あけみ「山の時間」 
浪床敬子「水の道」
水野小春「ねんかかって/水路」