spectrum / 宮本武
25cm×21cm 96P
再入荷しました。
パリを拠点に活躍中のフォトグラファー、宮本武による写真集。
本作は、2011〜2019年まで毎年アイスランドに通い、アイスランドの大自然とその地に生まれ育った人々を記録してきた作品をまとめたもの。
そこにはセクシャルマイノリティとして葛藤してきた宮本が、男性のポートレート写真を通して、自身の心と対峙してきた長い道のりがあります。その道の果てに、自然と人間に共通する強さと繊細さに導かれ、自身が探し求めた男性像の中に生来の美しさを見出していきます。
「spectrum(スペクトラム)」とは、 虹の七色のような光の成分を分解し連続的に並べたもの、もしくは 二極の間にある、あいまいな境界を持つ連続したものを指します。私たちを突き放すほどの圧倒的なエネルギーを持つ一方で、優しく癒し、包み込んでくれる岩石や氷河。アイスランドの大自然は、この二極を絶えず彷徨っています。人間の肌を彷彿とさせ、あるいは、まるで体内の一部のようでもあるそれらの自然物。そして、アイスランドで出会った男性たちは、あいまいな境界を持ちながらも、時には荒々しく、時にはしなやかに、スペクトラムとして存在しているのです。
生命が持つ原始の光、そこに絶えず存在する闇、その双方を静かに包み込み肯定するもの。美しさとは何か、自分らしくあるとはどういうことか。人間と自然に通底するその根源的な問いへと向き合った意欲作です。
「人間が平等であるという考えは、自然に逆らうことなく一体となることが前提にあるのかもしれません。アイスランドの人たちは、自身の陽の部分と陰の部分を併せ持ち、そのままの姿を崩さずに生きている気がします。心の明るさも暗さもすべて受け入れる社会。そうした人々の心の奥深くに灯っている深みのある多様な光を写したいと思い、この作品を撮りました」
(宮本武)
宮本 武(Takeshi Miyamoto)
1974年、福岡県出身。獨協大学外国語学部英語学科卒業。幼少期から自己とは異なるものや異文化に興味を惹かれ、アメリカ、香港、オーストラリアでの海外生活を経て、現在はフランスを拠点に活動中。異なる文化要素の果てには「普遍的で原初的な、美しい自然体が必ず存在する」という視点で、ジェンダーや自然をテーマに作品を手がけるようになる。 個展 Helleborus ギャラリートラックス (2014)
http://www.takeshimiyamoto.com
再入荷しました。
パリを拠点に活躍中のフォトグラファー、宮本武による写真集。
本作は、2011〜2019年まで毎年アイスランドに通い、アイスランドの大自然とその地に生まれ育った人々を記録してきた作品をまとめたもの。
そこにはセクシャルマイノリティとして葛藤してきた宮本が、男性のポートレート写真を通して、自身の心と対峙してきた長い道のりがあります。その道の果てに、自然と人間に共通する強さと繊細さに導かれ、自身が探し求めた男性像の中に生来の美しさを見出していきます。
「spectrum(スペクトラム)」とは、 虹の七色のような光の成分を分解し連続的に並べたもの、もしくは 二極の間にある、あいまいな境界を持つ連続したものを指します。私たちを突き放すほどの圧倒的なエネルギーを持つ一方で、優しく癒し、包み込んでくれる岩石や氷河。アイスランドの大自然は、この二極を絶えず彷徨っています。人間の肌を彷彿とさせ、あるいは、まるで体内の一部のようでもあるそれらの自然物。そして、アイスランドで出会った男性たちは、あいまいな境界を持ちながらも、時には荒々しく、時にはしなやかに、スペクトラムとして存在しているのです。
生命が持つ原始の光、そこに絶えず存在する闇、その双方を静かに包み込み肯定するもの。美しさとは何か、自分らしくあるとはどういうことか。人間と自然に通底するその根源的な問いへと向き合った意欲作です。
「人間が平等であるという考えは、自然に逆らうことなく一体となることが前提にあるのかもしれません。アイスランドの人たちは、自身の陽の部分と陰の部分を併せ持ち、そのままの姿を崩さずに生きている気がします。心の明るさも暗さもすべて受け入れる社会。そうした人々の心の奥深くに灯っている深みのある多様な光を写したいと思い、この作品を撮りました」
(宮本武)
宮本 武(Takeshi Miyamoto)
1974年、福岡県出身。獨協大学外国語学部英語学科卒業。幼少期から自己とは異なるものや異文化に興味を惹かれ、アメリカ、香港、オーストラリアでの海外生活を経て、現在はフランスを拠点に活動中。異なる文化要素の果てには「普遍的で原初的な、美しい自然体が必ず存在する」という視点で、ジェンダーや自然をテーマに作品を手がけるようになる。 個展 Helleborus ギャラリートラックス (2014)
http://www.takeshimiyamoto.com