原写真論 / 今福龍太

原写真論 / 今福龍太

販売価格: 3,300円(税込)

数量:
18cm×15cm 344P


文化人類学者・批評家である今福龍太氏が、批評の一つの到達地点を簡潔に示すという意図のもと、2000年以降に発表した写真論、批評的エッセイをまとめた批評テクスト集。


写真が生まれる場所に潜んでいた〈原写真〉という衝動を、イメージ発生の現場に追い求めた鮮烈で厳格な批評の集成。

"写真そのものではなく、その前に、その背後に、あるいはその彼方にあって明滅する「世界」と「眼」とのむすびつきの「原史」" に一貫して関心を抱きつづけてきた氏の筆は、写真が生まれる場所に潜んでいた〈原写真〉という衝動を推度し、山村雅昭、大原治雄、ブロツキー、ペドロ・メイヤー、東松照明、レヴィ=ストロース、リオ・ブランコ、多木浩二、セバスチャン・サルガドなどへの省察を通し、写真が生まれた場所を問いかける。

〈原写真〉という、写真の感情、意思、欲望、衝迫、痛み、そして希望─。
写真が日常を覆い尽くし、私たちの注視の眼からこぼれ落ち、思考の対象としては見過ごされてゆく、「撮るまえに撮られてしまっている」時代に抗する一冊である。