Good Hope / Carla Liesching
20cm×15cm 192P
ニューヨークを拠点とする、南アフリカのヨハネスブルグ出身のアーティスト、カーラ・リーシング(Carla Liesching)による作品集。
本作は、南アフリカの岬、ケープ・オブ・グッド・ホープ(喜望峰)にまつわる様々なイメージやテキストをアッサンブラージュし、その歴史や土地の記憶を視覚化した1冊。
喜望峰は、帝国時代の歴史的な場所で、現在は反植民地抵抗運動の震源地であり、作家の出生地でもあります。大航海時代のポルトガル人が命名したこの岬は、「スパイス・ルート」の中間点に位置し、貴重な海上交通路を開く可能性があると評価されていて、後にそこに設置された「リフレッシュメント・ステーション」は、「東」から「西」への資本移動のきっかけとなりました。
本書では、アパルトヘイト時代の貿易雑誌、観光パンフレット、ナショナル・ジオグラフィックやライフ誌から現代の新聞、家族のアルバムに至るまで、ドキュメンタリー、エッセイ、写真資料などを積み重ねながら、「喜望峰」を浮かび上がらせています。
この作品は、現在の白人至上主義的な入植者植民地主義を親密かつ批判的に検証し、見る、発見する、集める、成文化する、保存する、名づける、知る、言語化するという行為そのものに関わる倫理と政治を問いかけるものでもあります。
ニューヨークを拠点とする、南アフリカのヨハネスブルグ出身のアーティスト、カーラ・リーシング(Carla Liesching)による作品集。
本作は、南アフリカの岬、ケープ・オブ・グッド・ホープ(喜望峰)にまつわる様々なイメージやテキストをアッサンブラージュし、その歴史や土地の記憶を視覚化した1冊。
喜望峰は、帝国時代の歴史的な場所で、現在は反植民地抵抗運動の震源地であり、作家の出生地でもあります。大航海時代のポルトガル人が命名したこの岬は、「スパイス・ルート」の中間点に位置し、貴重な海上交通路を開く可能性があると評価されていて、後にそこに設置された「リフレッシュメント・ステーション」は、「東」から「西」への資本移動のきっかけとなりました。
本書では、アパルトヘイト時代の貿易雑誌、観光パンフレット、ナショナル・ジオグラフィックやライフ誌から現代の新聞、家族のアルバムに至るまで、ドキュメンタリー、エッセイ、写真資料などを積み重ねながら、「喜望峰」を浮かび上がらせています。
この作品は、現在の白人至上主義的な入植者植民地主義を親密かつ批判的に検証し、見る、発見する、集める、成文化する、保存する、名づける、知る、言語化するという行為そのものに関わる倫理と政治を問いかけるものでもあります。