中動態の映像学 / 青山太郎

中動態の映像学 / 青山太郎

販売価格: 2,420円(税込)

数量:
19cm×13cm 273P


今日のメディア環境における映像制作の美学と倫理学のあり方を探求し、映像デザイナーとしても国内外で制作・展示活動を手がけるている著者が、酒井耕・濱口竜介、鈴尾啓太、小森はるかの、震災を記録してきた3組の作家たちの実践から、映像メディア理論の新境地を論じた1冊。


今日のメディア・テクノロジーは、世界のあれこれの出来事をほとんどリアルタイムに私たちに見せる一方で、それらを次々と処理していくことを同時に要求している。
そのなかで私たちは、日々膨大な情報に埋もれてしまい、眼前に存在する他者や未知の出来事をアクチュアルに見る能力を著しく低下させてはいないだろうか?

東日本大震災を記録した3組の「作家」たちの実践を通じて、「中動態」という概念を手がかりに他者と共生するための想像力の可能性を探る。



東日本大震災後に生まれた市民アーカイヴ、せんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター(通称:わすれン!)」という場の重要性はどれだけ語っても語り尽くせないが、本書の記述の瑞々しさは当時のざわめきを甦らせてくれた。事態のただ中へと巻き込まれ、学び、変わってゆくこと。「中動態の映像学」はここから始まる。
――濱口竜介(映画監督)


映像テクノロジーの歴史性や、環境映像環境学の成果をとりいれつつ、東日本大震災にまつわる膨大な映像群を「芸術的中動態」の概念からとらえ、ドゥルーズの『シネマ』論の「世界への信」へと至る。本書は、「見ること」と「作ること」を巡り、「災害」と全員が当事者でありうるこの時代の映像のあり方を鮮烈に示す必読書。
――檜垣立哉(哲学者)



『中動態の映像学』刊行記念トークイベント「映像学のこれからを考えてみる」

日程:2022年4月17日(日)
時間:13:00開場/13:30開演
ゲスト:洞ヶ瀬真人×青山太郎
参加費:1,500円(会場参加、オンライン参加とも)※会場参加の場合はON READINGお買物券500円分付
会場定員:20名
詳細・ご予約:https://onreading.jp/event/eizogaku/