人間に生れてしまったけれど / Pippo

人間に生れてしまったけれど / Pippo

販売価格: 1,870円(税込)

19cm×13cm 184P


「ごん狐」「手袋を買いに」などで知られる童話作家、新美南吉。南吉は29歳で早逝していますが、童話とともに深い魅力をたたえた「詩」もたくさん遺しています。本書は、これまで、ゆかりの地へ何度も足を運んできた近代詩伝道師 Pippoが、南吉のふるさと・愛知県半田市周辺を探訪しながら、その生涯と詩を紹介した1冊。

決して裕福とは言えなかった実家、幼いころに母と死に別れたこと、北原白秋や巽聖歌との出会い、病気、失恋、教え子たちとの交流、そして戦争。

その作品から感じられる、”小さな”ものへのまなざし、世界の捉え方、「田舎の道」という矜持は、どのような体験からきたのか。

心の奥の柔らかいところ、情けないところがたくさんあって、読めばもっと、新美南吉が好きになる一冊です。