架空線 / 澤直哉
18cm×12cm 128P
詩人、平出隆の篤い信頼を得る新しき才能、若きロシア文学者の澤直哉による、本と詩をめぐる散文集。
本は、私たちの心のかたち。そして、生のかたち。
今、これほど澄みきった声で本を、詩を、語ることのできる人がいるだろうか。
本も詩も、降って生るのを寝て待つのでなく、立ち上がり、足で強く地を蹴って、空を切るように手を伸ばし、架空を束の間摑んで作られる。だから人の心をかくも狂わせ、慄わせ、高鳴らせる。
──本書「跋」より
―――
内容:
「本をめぐる こころの ことばの 形にふれる」
文芸科の学生たちへ向けた講義をもとにした文章。戸田ツトムらブックデザイナーや文学者たちの言葉を引用しながら「人のこころのあり方」「ことばとは何か」に遡って、私たちの生と死の姿としての書物を考える。
「発生へ」
ある少年と交わした会話をきっかけに、心に湧き上がる数々の思い出や詩人たちの横顔をつづる。詩のことばの響きを基調低音に、生命の内奥へと歩みを進める書きおろしエッセイ。
および無題の詩1篇
詩人、平出隆の篤い信頼を得る新しき才能、若きロシア文学者の澤直哉による、本と詩をめぐる散文集。
本は、私たちの心のかたち。そして、生のかたち。
今、これほど澄みきった声で本を、詩を、語ることのできる人がいるだろうか。
本も詩も、降って生るのを寝て待つのでなく、立ち上がり、足で強く地を蹴って、空を切るように手を伸ばし、架空を束の間摑んで作られる。だから人の心をかくも狂わせ、慄わせ、高鳴らせる。
──本書「跋」より
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内容:
「本をめぐる こころの ことばの 形にふれる」
文芸科の学生たちへ向けた講義をもとにした文章。戸田ツトムらブックデザイナーや文学者たちの言葉を引用しながら「人のこころのあり方」「ことばとは何か」に遡って、私たちの生と死の姿としての書物を考える。
「発生へ」
ある少年と交わした会話をきっかけに、心に湧き上がる数々の思い出や詩人たちの横顔をつづる。詩のことばの響きを基調低音に、生命の内奥へと歩みを進める書きおろしエッセイ。
および無題の詩1篇