mahora 第6号 / 安野谷昌穂、蓮沼執太、江尻潔ほか

mahora 第6号 / 安野谷昌穂、蓮沼執太、江尻潔ほか

販売価格: 4,180円(税込)

数量:
18cm×13cm 128P
350部限定


太古から続く歴史や文化、秘跡や里山に残された光景、日々の暮らしやアートなど、さまざまな領域を‟美”という情緒でつなぐ本『mahora』の第6号。

創刊以来初めてとなる特集テーマは「芸術以前」。

ここで言う「芸術」とは、貨幣経済・後期資本主義や学術的権威との結びつきや文脈化、それらによって生じたヒエラルキーと、それを前提につくりあげられた制度そのもの、構造全体を指します。

本特集では、3人の論者と4人の創作者の表現を通して、そうした「芸術」が生まれる前の姿を探ります。
人間にとって、創作とは、美とは、何か、生命はなぜ、生命以外の存在を生みだしたのか、無から有が立ち上がる瞬間に、何が起こっているのか――何らかのヒントになれば幸いです。

その他、美術家・安野谷昌穂による詩の創作、音楽家・アーティストの蓮沼執太による長野県小海町の滞在制作記、耕作放棄地を「100年続く森」へと野生化を図る上原寿香のエッセイなどを収録。


■目次

■私の光
安野谷昌穂=文
■一〇〇〇年の森の一日
上原寿香=文 中緒公志=写真
■見えない海
蓮沼執太=文

[特集]芸術以前
■むすひのみこともち――藝術以前の「藝術」について
江尻潔=文
■グレート・コックスウェルの納屋とウィリアム・モリス
土田眞紀=文
■世界認識としての藝術 人の歴史の階梯を辿る
芳賀満=文
■創作の風景
榊仁胡、居相大輝、伏木庸平、榊智子=文・アートワーク

■本のある場所
岡澤浩太郎=文・取材

■[連載]Memoriae
第三回 父と庭といくつかの会話
ジョアンナ・タガダ・ホフベック=文・アートワーク
金沢みなみ=翻訳・編集協力
■[今号の結び]稲穂結び
関根みゆき=文

編集後記に代えて